英新興EVアライバルが経営破綻の危機と英報道

英新興EVアライバルが経営破綻の危機と英報道
英スカイニュースは22日、新興の英電気自動車(EV)メーカー、アライバルがコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)を監督するアドバイザー団の確保に乗り出したことから、経営破綻の危機に瀕していると報じた。写真はアライバルのEVで英国で2021年2月に撮影(2024年 ロイター/Nick Carey)
[22日 ロイター] - 英スカイニュースは22日、新興の英電気自動車(EV)メーカー、アライバルがコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)を監督するアドバイザー団の確保に乗り出したことから、経営破綻の危機に瀕していると報じた。
報道によると、同社は当座をしのぐ緊急の資金調達ができなかった場合の管財人業務について、大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)と交渉中という。
アライバルは今月に入り、2026年償還予定の転換社債の利払いが手元資金不足のため期限の昨年12月1日までにできなかったと明らかにしている。
これに先立って、米ナスダック証券取引所はアライバルが米証券取引委員会(SEC)に中間決算報告書を提出するのが遅れた上、定時株主総会を開催しなかったことから、取引所の上場規則を守らなかったと判断し、上場廃止の可能性があると通知していた。
新興EVメーカーはこれまでにも、高金利やインフレ、サプライチェーン(供給網)問題、生産トラブルによって現金不足に陥ってきた。過去には多くの新興メーカーが資本アクセスへの制約に伴って破産しており、その中に米国のローズタウン・モーターズやプロテラ、スウェーデンのボルタ・トラックスが含まれる。

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