韓国、経済成長予測を下方修正 インフレ予測引き上げ

韓国、経済成長予測を下方修正 インフレ予測引き上げ
 韓国企画財政省は4日、年2回公表する経済政策計画で、今年の経済成長予測を下方修正する一方、インフレ予測を上方修正した。写真はソウル中心部。2011年3月撮影(2024年 ロイター/Lee Jae-Won)
[ソウル 4日 ロイター] - 韓国企画財政省は4日、年2回公表する経済政策計画で、今年の経済成長予測を下方修正する一方、インフレ予測を上方修正した。
国民の生活支援とリスク要因の管理を重視するとしている。
今年の経済成長予測は2.2%。昨年7月時点の予測は2.4%だった。昨年の経済成長率は3年ぶり低水準の1.4%。
インフレ予測は2.3%から2.6%に上方修正。昨年のインフレ率は3.6%だった。
同省は「世界貿易と半導体需要の回復を受けて、経済は(昨年より)力強く回復するだろう。ただ、インフレと金利の高止まりにより、内需と国民の生活には困難が伴うとみられる」と表明。一般の国民のために景気回復を重視し、潜在的なリスク要因を管理すると述べた。
昨年12月に3.2%だったインフレ率を今年前半に2%台に引き下げることを目指すとも表明。減税、関税の引き下げ、公共料金の凍結といった追加対策を講じる。
消費喚起策では、クレジットカード払いの免税措置を強化し、引き続き外国人観光客を誘致拡大を目指す。中国などアジア諸国からの団体旅行について査証(ビザ)発給手数料を免除する。
企業向けの対策では、研究開発投資に対する新たな臨時減税を導入するほか、設備投資に対する既存の優遇税制を今年末まで延長する。
建設業者や不動産プロジェクトについては、信用収縮を防ぐために必要であれば、流動性支援策を拡大する。同国では先月、中堅建設会社が債務再編を申請し、建設業界に対する懸念が浮上している。 もっと見る

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