アマゾン、新興企業アンスロピックに最大40億ドル出資 AI強化

米FTC、アマゾンを提訴 独禁法違反の疑い 17州も参加
米連邦取引委員会(FTC)は26日、米アマゾン・ドット・コムを反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで提訴した。米テクノロジー大手によるインターネット支配の打破を目的とした政府の法的措置の一環で、アマゾンは独占的な力を利用して消費者に損害を与えているとしている。(2023年 ロイター/Pascal Rossignol)
[サンフランシスコ 25日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabは25日、人工知能(AI)で成長するクラウドの競合他社に対抗するため、スタートアップ企業アンスロピックに最大40億ドルを出資すると発表した。
アマゾンの従業員とクラウド顧客はこの取引の一環として、アンスロピックの技術にいち早くアクセスし、ビジネスに生かすことができる。
一方アンスロピックは、主にアマゾンのクラウドサービスに依存すると約束。将来的にアマゾンから購入する大量の独自チップでAIモデルを訓練することが含まれる。
アマゾンのクラウド部門とアンスロピックの最高経営責任者(CEO)は共同インタビューで、当面の出資額は12億5000万ドルで、どちらか一方の申し出でさらに27億5000万ドルが投じられると明らかにした。
アマゾンの現在の出資状況や、前回40億ドル以上と見積もられたアンスロピックの最新の評価額については明らかにしなかった。
アマゾンは取締役ポストを得ることはなく、少数株主に相当すると説明した。
対話型AI「チャットGPT」を開発したオープンAIの元幹部らによって設立されたアンスロピックは、AIに道徳的価値観を守らせるよう訓練することで差別化を図ろうとしている。
同社はまた、2月に発表したグーグルとの合意は継続しているという。アンスロピックはグーグルのカスタムチップを使用しており、「グーグル・クラウド」などで自社技術を利用できるようにすることを予定している。

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トムソン・ロイター

Jeffrey Dastin is a correspondent for Reuters based in San Francisco, where he reports on the technology industry and artificial intelligence. He joined Reuters in 2014, originally writing about airlines and travel from the New York bureau. Dastin graduated from Yale University with a degree in history. He was part of a team that examined lobbying by Amazon.com around the world, for which he won a SOPA Award in 2022.