イタリア、文化財損壊の罰金を大幅増額 相次ぐ環境デモで

イタリア、文化財損壊の罰金を大幅増額 相次ぐ環境デモで
 イタリア議会は18日、環境活動家による相次ぐデモを受け、歴史的な遺跡や文化財の損壊に対する罰則を強化する法案を可決した。写真はペンキで汚れたミラのの遺跡。昨年3月撮影(2024年 ロイター/CLAUDIA GRECO)
[ローマ 18日 ロイター] - イタリア議会は18日、環境活動家による相次ぐデモを受け、歴史的な遺跡や文化財の損壊に対する罰則を強化する法案を可決した。
イタリアではこのところ、環境活動家がローマのトレビの泉、フィレンツェのヴェッキオ宮殿、ミラノのスカラ座などでペンキを投げつけるといった行為を続けている。
下院が賛成多数で可決した法案は「エコ破壊者法」とも呼ばれ、遺跡などを損壊した者に最高4万ユーロ(約640万円)の罰金を科し、文化遺産が破壊された場合は最高6万ユーロに引き上げる。現在の罰金は1500─1万5000ユーロ。
法案は罰金を損壊された遺跡の清掃や修理に充てることができるとしている。
化石燃料の使用停止や温暖化対策強化を求める活動家らは、ほかにもロンドンやウィーンの美術館やベルリンのブランデンブルク門など欧州各地で同様のデモ行為をしている。

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