ロシア、市民退避用車両に砲撃 停戦合意違反=マリウポリ市当局

ロシア、市民退避用車両に砲撃 停戦合意違反=マリウポリ市当局
5月6日、 ウクライナ南東部のマリウポリ市当局は、ロシア軍が停戦合意に違反し同市アゾフスターリ製鉄所から民間人を避難させようとする車両に向けて発砲したと発表した。写真は5月5日、アゾフスターリ製鉄所付近で射撃する親ロシア派の兵士(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)
[キーウ(キエフ) 6日 ロイター] - ウクライナ南東部のマリウポリ市当局は6日、ロシア軍が停戦合意に違反し、同市アゾフスターリ製鉄所から民間人を避難させようとする車両に向けて発砲したと発表した。
当局のオンライン投稿によると、避難する民間人の方向に向かって移動中だった車両をロシア軍が対戦車誘導弾で攻撃。兵士1人が死亡、6人が負傷した。
当局はロシアが民間人避難のための停戦を順守していないとロシア側を非難した。ウクライナによるとこの日も民間人退避が行われていたという。
ロイターは事実を確認できていない。
こうした中、ウクライナ政府は国際人道支援非政府組織(NGO)の「国境なき医師団」(MSF)に支援を要請。医療支援実施のほか、状況証拠の収集を依頼した。
MSFの広報担当者は、ウクライナ政府から要請を受けたことを確認。どのように支援できるかウクライナ当局と協議するとした。
マリウポリからの民間人の避難には国連と赤十字国際委員会(ICRC)が関与している。

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