ドゥテルテ比大統領、副大統領選出馬「真剣に検討」 合法性に疑問も

ドゥテルテ比大統領、副大統領選出馬「真剣に検討」 合法性に疑問も
 7月7日、フィリピンのドゥテルテ大統領(76、写真)は、自身の政党の幹部との会合で、来年の副大統領選への出馬について「真剣に考えている」と述べた。写真はフィリピンのパサイで2月撮影(2021年 ロイター/Eloisa Lopez)
[マニラ 7日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領(76)は7日、自身の政党の幹部との会合で、来年の副大統領選への出馬について「真剣に考えている」と述べた。大統領の再選は禁じられている。
テレビで放送された会合の様子によると、ドゥテルテ氏は「(副大統領選への出馬を促す)ほとばしるセンチメントに心を動かされた」とし、「副大統領選出馬の意見にやや説得させられている。つまり、副大統領選出馬を真剣に考えている」と語った。
ドゥテルテ氏は先月、違法な麻薬との戦いといった未解決の課題があるとして、副大統領選への出馬を「良い考え」としていた。
ただ、大統領が死亡したり、辞任したり、解任されたりすれば大統領職を再び引き受ける可能性があるため、ドゥテルテ氏が副大統領に就くことの合法性について疑問の声も上がっている。
世論調査によると、ドゥテルテ氏は高い支持率を維持。また、フィリピンでは元政治家が起訴されたり、投獄されたりするケースもしばしば見られることから、同氏は公職にとどまることによって法的手段から身を守ることができる可能性もある。

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