トランプ大統領、英首相を批判 離脱交渉巡り「自分の助言聞かず」

トランプ大統領、英首相を批判 離脱交渉巡り「自分の助言聞かず」
 3月14日、トランプ米大統領は、メイ英首相の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉の進め方を批判し、ブレグジットの是非を問う国民投票の再投票は、離脱を支持した英国民に公平でないとの認識を示した。昨年7月撮影(2019年 ロイター/Hannah McKay)
[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米大統領は14日、メイ英首相の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉の進め方を批判し、ブレグジットの是非を問う国民投票の再投票は、離脱を支持した英国民に公平でないとの認識を示した。
トランプ大統領はアイルランドのバラッカー首相との共同記者会見で、「ブレグジット交渉がここまで悪い状況に達したことに驚いている」と語った。その上で、昨夏の米英首脳会談でメイ首相にブレグジット交渉を巡り助言したことを明らかにし、「どのように交渉を進めるべきか私の考えを伝えたが、メイ首相は耳を貸そうとしなかった。それは結構だが、(自分のアドバイスを聞いていれば)かなり違った交渉になっていただろう」と語った。
米国はブレグジット問題に首を突っ込むことはしないと強調しつつも、「ブレグジットの是非を問う再投票は可能ではない。最初の投票で勝利した国民に不公平」と述べた。
また、ブレグジット後に、米英が貿易協定を締結することを心待ちにしているとの考えをあらためて示した。

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