米債務上限協議継続、下院議長「デフォルト発生せず」

米債務上限協議継続、下院議長「デフォルト発生せず」
米ホワイトハウスは17日、バイデン大統領は連邦債務上限問題を巡り共和党のマッカーシー下院議長を含む議会指導者と協議を続けると表明した。16日撮影(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 17日 ロイター] - 米ホワイトハウスは17日、バイデン大統領は連邦債務上限問題を巡り共和党のマッカーシー下院議長を含む議会指導者と協議を続けると表明した。
バイデン大統領は前日、マッカーシー氏のほか、シューマー民主党上院院内総務、マコネル共和党上院院内総務、ジェフリーズ民主党下院院内総務と債務上限を巡り協議。協議は1時間足らずで終了し、終了後にマッカーシー氏は、大きな隔たりが依然あるものの「週末までに合意を得ることは可能」と述べていた。
マッカーシー氏はこの日、CNBCのインタビューに対し「最終的には債務不履行(デフォルト)は発生しない」とし、「結論を出す方法を模索するための構造が現在はあるということを確信を持って言える。時間的には極めてタイトだが、われわれはやり遂げる」と述べた。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官はCNNのインタビューに対し、バイデン大統領は日本で開催される主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)に出席中も主要議員らと電話で協議を続け、帰国後も協議を続けると表明。「大統領は来週には超党派の予算案がまとまり、署名できると楽観的に見ている」と述べた。
こうした中、ジェフリーズ民主党下院院内総務は、必要に迫られた場合に米国の債務上限を引き上げる手段として、議会での通常の手続きの回避に向けた特別規則(discharge petition)を提出すると明らかにした。声明で「6月1日の期限が迫り緊急性が高いことから、合意に至らない場合に備えあらゆる立法上の選択肢を追求することが重要だ」とした。

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