エルサレムの聖地、9日は平穏 攻撃応酬の火種

エルサレムの聖地、9日は平穏 攻撃応酬の火種
 4月9日、エルサレムにあるイスラム教とユダヤ教の聖地「神殿の丘」(イスラム名ハラム・アッシャリーフ)のイスラム教礼拝所「アルアクサ・モスク」では、平穏に礼拝が行われた(2023年 ロイター/Ammar Awad)
[エルサレム 9日 ロイター] - エルサレムにあるイスラム教とユダヤ教の聖地「神殿の丘」(イスラム名ハラム・アッシャリーフ)のイスラム教礼拝所「アルアクサ・モスク」では9日、平穏に礼拝が行われた。神殿の丘では4日から5日にかけ、礼拝に集まったパレスチナ人とイスラエル警察が衝突。国境を越えた攻撃の応酬に発展した。
イスラエル警察によると、複数のパレスチナ人がアルアクサ内に石や花火などを持って立てこもったため、警察が排除するために侵入。侵入の映像には、警察が礼拝者を叩いている様子が写され、イスラム諸国から激しく非難された。
反発したイスラム組織ハマスが自治区ガザからロケット弾を発射し、イスラエル軍は報復としてガザを空爆した。死傷者は伝えられていない。
この時期はイスラム教徒が日中に飲食しないラマダン(断食月)と、ユダヤ教の重要な祝祭「過ぎ越し祭」が重なっているため、衝突激化の恐れが強まっている。

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