北朝鮮、新型コロナウイルスの侵入防いだ─金委員長=KCNA

北朝鮮、新型コロナウイルスの侵入防いだ─金委員長=KCNA
 7月3日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、党政治局拡大会議を開催し、同国は新型コロナウイルスの侵入を徹底的に防いだと表明した。朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。提供写真(2020年 ロイター)
[ソウル 3日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は2日、党政治局拡大会議を開催し、同国は新型コロナウイルスの侵入を徹底的に防いだと表明した。朝鮮中央通信(KCNA)が3日、伝えた。
金委員長は「世界全体における公衆衛生危機にもかかわらず、われわれは、この極めて有害なウイルスの侵入を徹底的に防ぎ、安定的に流行を阻止しており、輝かしい成功を収めている」と述べた。
その上で、新型コロナ対策で「わずかにでも自己満足したり気を緩めたりする」べきではないとし、「最大限の警戒」を維持するよう求めた。
世界保健機関(WHO)の当局者が1日に述べたところによると、北朝鮮は学校を再開したが、新型コロナ対策の一環として集会の禁止措置を継続しているほか、公共の場でのマスク着用を義務付けている。
北朝鮮では新型コロナ感染者が確認されていない。公衆衛生当局はこれまでに922人に検査を実施し、全員が陰性だったとしている。
金委員長はまた、平壌で進行中の総合病院の建設プロジェクトについて満足感を示し、厳しい状況下で作業を進めている建設業者に謝意を表明したという。
KCNAは「金委員長が、最先端の医療サービスを提供し、世界基準を満たすことになる病院を見事に完成させるにあたり、生じる問題を迅速に解決するため、強力な措置が講じられることを確実にした」と伝えた。
*内容を追加しました。

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