みんなで遊ぶと笑顔が絶えない!『スーパーボンバーマン R 2』を先行プレイ

新モードは駆け引きがおもしろい攻城戦

みんなで遊ぶと笑顔が絶えない!『スーパーボンバーマン R 2』を先行プレイ 新モード「キャッスル」は駆け引きがおもしろい攻城戦
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KONAMIより9月14日発売予定の新作『スーパーボンバーマン R 2』。本作は2017年に発売された『スーパーボンバーマン R』の続編にあたり、間に展開された『スーパーボンバーマン R オンライン』から登場した「バトル64」に加え、新しいバトルモード「キャッスル」を携えた遊びごたえたっぷりの作品になっている。今回、発売に先駆けてプレイすることができたので、感触をレポートしていく。

『スーパーボンバーマン R』をおさらい

「ボンバーマン」のゲームについて軽くおさらいをしておこう。「ボンバーマン」は、十字型に爆発する爆弾を使って最後の1人になるまで戦うというバトルロイヤルゲーム。マス目で区切られた広いステージを舞台に、4人ないし、最大16人で戦う。ステージには爆弾で破壊可能なブロックがあり、これを破壊すると稀に能力アップのアイテムが出てくる。アイテムは置ける爆弾の数を増やすものや、火力を高めたり弱めたりするもの、移動速度を上げるもの、その場に置いた爆弾を投げるものなどがある。

これらのアイテムを拾得して自身の操作するボンバーマンを強化し、現況の能力を加味して戦略を練って生き残ることがプレイヤーに求められる。また、爆風は相手プレイヤーが設置した爆弾のものはもちろん、自身が設置したものも当たればミスとなるため、常にステージの状況や相手プレイヤーの能力を把握しておく必要がある。

こうした単純明快なルールと遊びやすさが大変好評で、ファミコン時代から多くの人にとって印象深いパーティーゲームとして親しまれている。

過去作では「悪魔城ドラキュラ」シリーズのアルカードやリヒター・ベルモンド、『メタルギアソリッド』のスネークや雷電といったKONAMIやハドソンのキャラクターが「ボンバーマン化」して参戦したり、後年発売されたPlayStation4版やXbox版ではそれぞれのハードを代表するキャラクターが参戦するなど、さながら「スマブラ」のようなお祭り感も見せていた。

また、『スーパーボンバーマン R オンライン』は基本プレイ無料のゲームとして展開され、64人で最後の1人を競い合うバトルロイヤルが好評の作品だった(現在はサービス終了)。

新モード「キャッスル」はブロック破壊とアイテム収拾の駆け引きがおもしろい攻城戦

本作は新しいバトルモードとして「キャッスル」が追加された。これは「ボンバーマン」のバトルシステムをベースとした攻城戦だと思えば良い。プレイヤーはアタックサイド(攻撃側)とキャッスルサイド(防御側)に分かれて戦う。アタックサイドは制限時間内に、ステージ上のすべての宝箱を開けると勝利となる。宝箱はステージに落ちている鍵を拾い、鍵を持った状態で宝箱に触れると開けることができる。一方、キャッスルサイドは制限時間の終了までに宝箱をひとつでも守り切ることができれば勝利だ。

「キャッスル」モードは最大16人で遊ぶことができる。防衛側のキャッスルサイドの方が振り分けられる人数が少なく、一見不利なようにも思えるが、キャッスルサイドのプレイヤーは攻撃を2回まで防御できるシールドが付く上に、特殊な「ウェポン」を以下の3種類から選ぶこともできる。

ウェポンはレーザーとブレード、バリアの3種類。レーザーは前方に大きく伸びるレーザーを放ち、ソードは操作キャラの近くにいるキャラクターを攻撃、バリアは周囲に敵の侵入を防ぐバリアを張るというもの。

レーザー
ブレード
バリア

ウェポンはキャラクターの頭上にある円状のゲージが溜まると発動できる。ゲージはバトル中にアイテムを入手したり、爆風に当たったり、宝箱を開けられたりすると溜まっていく。ゲージが溜まったあと、任意のタイミングでウェポンモードを発動させると、その間ウェポンを使うことができる。

アタックサイドのボンバーマンにはこういった特殊能力はなく、アイテムを集めて能力を強化し、攻撃をしかけつつ、鍵を集めて宝箱を目指していく。

これだけ聞くと、「キャッスル」モードは強力なキャッスルサイドのボンバーマンの猛攻をかわしつつ、数の暴力で押しきるゲームかと思うかもしれないが、実際のところはそうでもない。「キャッスル」は通常のバトルとは違う特殊なステージマップで戦うことになるため、「いつものボンバーマン」とは違った新しいゲーム体験が待っている。初めキャッスルサイドをプレイしたときは、時間稼ぎのためになるべくブロックを破壊しないほうが良いのかと思ったが、能力を上げないと強力なウェポンは使えないし、迫りくる強力なボンバーマンたちに太刀打ちできないというジレンマが生じた。アイテムを獲得するためにどこまでブロックを破壊するかの駆け引きはとてもおもしろかった。

一方、アタックサイドのプレイ感はいつも通りのボンバーマンに近い。違うのは鍵を拾って宝箱の場所まで行く必要があるということだ。注意しなければならないのは、味方の爆風に当たるとミス扱いになってしまうこと。周りの動きにも注意を払わないと共倒れになってしまうので、事故も含めて盛り上がるポイントのひとつだ。

このようにキャッスルはいつものボンバーマンとは一味違った共闘プレイを楽しむことができて、攻防にあらゆる駆け引きが生じておもしろいゲームルールになっていると感じた。「ボンバーマン上級者VS束になったボンバーマン初心者~中級者」というような遊び方をセッティングしても楽しめそうだ。

キャッスルといえば……『悪魔城ドラキュラ』でしょ

また、本作には「キャッスル」モードで遊べるステージを作成する「ステージエディター」というモードがある。「ステージエディター」では、プレイヤーが好きなようにブロックやギミックを配置することができる。ギミックにはボムを発射する「キャノン」や、ボムやキャラを運ぶベルトコンベア、侵入者をブロックする「ビームロープ」キャラを滑らせる「スリップフロア」がある。キャノンとベルトコンベアを組み合わせて想定外の爆弾攻撃をプレイヤーに仕掛けるといった、作戦を企てる楽しみがある。作成したステージはアップロードして共有することができるので、戦略を考えるのが好きな人やそれを披露したい人はこのステージエディターは最高の遊び場になることだろう。

「グランプリ」モードやストーリーモードなどほかにも遊びがたくさん

今作は2チームに分かれて相手ボンバーマンを倒した数を競い合ったり、ステージ上に落ちているクリスタルを奪い合う「グランプリ」モードも前作から引き続き搭載されている。ボンバーマンが爆風に巻き込まれたらその場で終了、という無慈悲なルールに対して、「グランプリ」では残機という概念はあれど、残機が尽きるか制限時間いっぱいまで戦う事ができる上、爆風に巻き込まれてもそれまで集めた能力アップが無くなるということもないので比較的カジュアルなゲームルールになっていると感じた。本作のモードの中では一番パーティーゲームとして完成されているのではないだろうか。

そして、「スーパーボンバーマン」シリーズからおなじみのソロモードとしてストーリーモードも用意されている。今作のストーリーは宇宙のあちこちで破壊活動をする事件を追っている矢先に謎の生命体エルオンと遭遇する。その一方でエルオンに良く似た生命体で惑星を破壊しながら鉱石を集めているルギオンとも遭遇する。ボンバーマンたちはエルオンを救出しながら様々な惑星を探索するといった内容になっている。

各ステージはこれまでのシリーズにみられない少し広めの作りとなっていて、エルオンの救出とは別に、敵を倒したりしてボンバーマンのレベルアップも狙う、ややアクションRPGのような作りになっていた。

少し軽めに紹介すると、エルオンは特定のブロックの中に閉じ込められており、爆弾を置いて爆風で壊すことで救出できる。エルオンはボンバーマンの後ろについて歩いて行動し、止まればすぐにボンバーマンの周囲に集まったりと見た目や行動がとても可愛らしい。ちなみに後ろ一列に並んでいる状態で爆風をエルオンが受けるとすぐさま消し飛んでしまうので、大切に保護してあげよう。

ボンバーマンの強化はRPGと同じく経験値が設定され、ステージ上に落ちている数字の書かれているアイテムを拾うとその分だけ経験値が加算される。レベルアップすると火力や置ける爆弾の数、移動速度がアップしていくという感じだ。

今作のストーリーモードはティーチングとしてもよく出来ていて初心者にもおすすめ

「ボンバーマン」シリーズは対戦モードこそ醍醐味であり、筆者もそう思っていたが、今作のストーリーモードはティーチングとして良くできていると感じた。これまではただステージのブロックを壊して敵を倒すだけに感じることがあったが、今作はボンバーマン上達のコツを掴むための作りになっている最良のものだと思う。

今回、編集部内で人を集めて少しオフライン対戦もしてみたが、やはりオフライン対戦は人との掛け合いや煽りあいもあってとてもたのしい。上手い下手関係なくあーだこーだと良いながらプレイする微笑ましい空気が現場を包んだ。そんなとき「ボンバーマン」初心者の人から上手くなるコツを尋ねられたが、言葉で説明してもなかなか理解されないということがあった。のちに、その出来事を思い返しながら再びストーリーモードを遊んでみると、意外な気づきがあったのだ。

今作の敵は、ブロックがあるところに配置されていることもあれば、ブロックがまるで無い開けたところに配置されていることもある。ブロックのあるところであれば行き止まりを狙って爆弾を置く、もしくは爆弾で行き止まりを作り逃げ場がなくすようにすれば良い。これは比較的容易にわかるはず。

ところが、開けたところに敵がいると、行き止まりもなく追い詰めることができず、敵は爆風を涼しい顔で通り過ぎていく。どうすれば敵を爆風に巻き込めるか考えなければならない。そうなると誘爆の道筋を作ったり、敵を囲い込むように爆弾を置くような動きになってくる。これは経験者だと当たり前の動きだが、ボンバーマン初心者は爆弾を置いて逃げることで精一杯になりがちなのでなかなか気づく機会がない。それを体験できるのは初心者が積む経験値として良いものだと思った。

『スーパーボンバーマン R 2』はみんなでワイワイ遊ぶだけでも間違いなくおもしろい。しかし今作はそれだけではなく、ストーリーモードでボンバーマンの戦い方を学ぶ、一緒に教えてあげるという遊び方もできそうだ。

『スーパーボンバーマン R 2』は9月14日発売予定。プラットフォームはPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)Nintendo Switch。対戦はクロスプレイにも対応している。

ⓒKonami Digital Entertainment

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