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暴走する自意識、際どい女装癖……キングオブコント王者・かもめんたるの知られざる素顔

 キングオブコント2013優勝コンビ・かもめんたる。人間の恥部をえぐるような独特なネタが持ち味の彼らが、7月15日(水)単独ライブDVD『抜旗根生~ある兄弟の物語~』をリリースする。
かもめんたる

かもめんたる

 このDVD、自意識の発露がすごい。最初のネタは、「トドロキサーカス」。フリーライターの女性(槙尾ユウスケ)が、サーカスの団長(岩崎う大)を取材する。ライターの質問に答えながら団長はふと、「インタビュー中の口調が分からない」「イヤなときの自分になっている」と悩みだす……。  これはネタなのか? リアルなのか? 二人に話を聞いてきた。 ――「インタビュー中の口調が分からない」というのは……普段からですか? 今もインタビューですが、大丈夫でしょうか? 岩崎う大(以下、う大):大丈夫です(笑)。あそこまでにはならないんですが、変なテンポになってるなとか、妙な節がついてるなとか。人を見ていて思うときもあります。 槙尾ユウスケ(以下、槙尾):なんでそんなこと考えてんだろう、と思いますね。そんなの気にせずに生きたほうが楽じゃないですか。 ――う大さんは普段からそういう感じなんですか? 槇尾:普段からこうですね。僕があんまり気にしないで生きているのを、「なんで気にしないんだよ」みたいに言ってきたりとか。「気にしないでいることがムカつく」とか(笑)。 う大:槇尾は気にしないカッコつけマンです。 槇尾:気にしないですよ。インタビュー中の口調とかね、ドッヂボールのときの顔とかね。変な感じになったとしても、それはそうなったときの自分だしなぁ、くらいですよ。 う大:槇尾はとくにそういうのをまき散らしながら生きてるんですよ。僕のほうこそ思いますよ、「こいつカッコつけモードに入ってる」とか。改めないぞ、俺はそうならないぞ、というのがすごいですから。 槇尾:「あの時ああいうモードになってたな」みたいに言われます。う大は、いい奴ぶるとかが嫌いなんですよね。でも人間ってそういうもんじゃないですか(笑)。そこを暴くのが好きなんだろうけど。

う大の不可解な四コマ漫画

 Twitterに毎日、四コマ漫画をアップしているう大。「マッサージ」というタイトルの四コマは、1コマ目でマッサージチェアを見つけた男性が、ルンルンでマッサージチェアに座り、4コマ目で「だっせぇな」と言って号泣する……。 ⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=304463 かもめんたる漫画――あれは……どういう意味なんですか? う大:午前中あたりに、女にフラれたんでしょうね。それで「マッサージチェア、やるっしょ」となるけど、揺られながらフラれたことを思い出して泣く。だっせぇな、オレ。 ――説明がないと誰も分からないですね(笑)。 う大:皆まで言うな、という。 槇尾:言わなさすぎですよね。 ――漫画を描くのとコントを作るのとは、また違った感じでしょうか? う大:全然違いますね。漫画は投げっぱなしですが、コントは早いうちから笑いを起こさないと、「スベってる」とお客さんが思ってしまう。そうすると次の笑いに影響するんですよ。お客さんの笑いを受けてこっちのテンションが上がって、よりいい演技ができるというのがコントライブの醍醐味です。 槇尾:コントはすぐ答えが出ますよね。お客さんに笑ってもらえないと、それはコントとしてダメっていうことです。

槇尾の女装がもはや“癖”

左・槙尾ユウスケ 右・岩崎う大

左・槙尾ユウスケ 右・岩崎う大

 槇尾はお笑い界きっての女装好き。女装ライブも定期的に開催している。キングオブコント優勝後は、女装関連の仕事が増えたという。 ――女装関連の仕事とは? 槇尾:バラエティ番組に出るときに女装を取り上げてもらったり、NHKの「高校講座」という番組で女教師役をやったり。今はプライベートというか、イベントが主です。 ――他の芸人さんのメイクもされていますよね? 槇尾:自分でメイクをすることに興味が出てきて、この間、メイクセラピー検定3級を取りました。心理学とメイクを合体させた資格なんですけど。メイクをすることで、なりたい自分に近づけるという。メイクが変われば人格も変わるんですよ。 最近は女装をする人が増えてきましたね。今まではただカツラを被るくらいだったのが、ちょっと本格的にやってみたいという人が結構いて、そういう人にアドバイザーとして女装をプロデュースしたりしています。 う大:槇尾の中では女装ブームが去ってきてますけど。 槇尾:一時期、シャレにならないくらい女装熱が高まっちゃって、趣味を超えて、癖と言ってもいいくらい。自分が女装に飲み込まれていくというか。プライベートでもちょっと出歩いてみたり。 あとは気持ちの面ですよね。女装をしている自分が自分、みたいなとこまでいっちゃってたんですよね。自分は本来、女性に近いんじゃないかと思ったり。女装好きが高じて後天的GIDになることもあるらしいです。これはマズいぞ、ということで今は抑えてるんです。 う大:自意識がおかしい奴と、女装癖が際どい奴のコンビみたいになってる……。 槇尾:それがかもめんたるですよ(笑)。  コンビ名・かもめんたるは、「カモメのように飄々としながらも、人間のメンタルを深くえぐるようなネタをする」という意味。二人にピッタリの名前だ。マニアックなようで、実は誰もが共感できる要素がふんだんに盛り込まれている。「イヤなときの自分になっている」みたいなとき、誰しもあ……りますよね? <取材・文・撮影/尾崎ムギ子> ●DVD 『かもめんたる単独LIVE「抜旗根生~ある兄弟の物語~」』 7/15発売 価格:¥2,800+税 発売・販売元:ポニーキャニオン
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かもめんたる単独LIVE 「抜旗根生~ある兄弟の物語~」

お笑いコンビ・かもめんたるの第16回単独ライブ「抜旗根生~ある兄弟の物語~」の模様をDVD化。「トドロキサーカス」「地獄の元カレ」「ドリームクラッシャー」「正しい顔」「バルーンアーティスト・ペルの受難」「抜旗根生」ほか、全8本を収録。

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