Entertainment
Human

「あっぱれさんま大先生」かなこちゃん。芸能界引退後、まっ白な履歴書で“逃亡犯?”と疑われたことも

1988年からフジテレビ系で放送されていた『あっぱれさんま大先生』の第一期生だった“かなちゃん”こと中武佳奈子さん。
画像最前列の一番右がかなちゃんこと中武佳奈子さん(画像:「あっぱれさんま大先生キャンパスソング集」ポニーキャニオン)

画像最前列の一番右がかなちゃんこと中武佳奈子さん(画像:「あっぱれさんま大先生キャンパスソング集」ポニーキャニオン)

引退後の離婚、生活苦、親の逝去……どん底の生活の中、たまたま実家で見つけた明石家さんまさんからの手紙で、意識が大きく変わったといいます。 そして現在、中武佳奈子さんはどんな生活を送っているのか、これからの目標を聞かせてもらいました。 【インタビュー前半】⇒「あっぱれさんま大先生」かなこちゃん、波乱万丈の今。水道止められる苦境、さんまの言葉に救い

芸能界しか知らずに育ったと離婚後に実感

中武佳奈子さん

中武佳奈子さん

―― 一時期は水道が止められるなど生活インフラも食べるものにも苦労していたようですが、今はそこまでではない状況ですか? 「そうですね。だいぶ安定しました。税金もちゃんと払えていますし。それでも野菜の値段が高騰しているので、プランターでトマトを作ったり、水菜の根っこを植えたりと、節約はし続けていますよ」 ――元芸能人とは思えないほど、地に足のついた生活をしている感じがしますね。 「私は幼い頃から芸能界しか知らずに育ってきて、ポンと一般社会に出た時に常識を知らな過ぎだったと実感したんです。特殊な世界で生きていくつもりで、何も身につけてこなかったから。 子役時代はずっと親からお小遣いを貰っていたし、結婚後も当時の旦那の実家で暮らしていたので稼げなくても生活ができていたので、離婚して初めて生活のために必要なことを知ることができました」

履歴書の職歴が真っ白で「逃亡犯?」と言われた

――疑問に思っていたのですが、離婚して厳しい生活になった時、芸能人時代の知人に連絡して助けてもらうことはできなかったのですか? 「元旦那が業界関係者の連絡を取り続けることを嫌がったんです。『過去の栄光にすがるな、今を生きろ』『引退した以上は一般人として振舞え』なんて言われて、連絡先を絶ってしまいました」
23歳当時の佳奈子さんが出演。『世界ウルルン滞在記』2005年6月19日放送 シーズン11エピソード19 - 本場スペイン・家族の夢をのせたフラメンコに…中武佳奈子が出会った(#455)(画像:MBS Dougaizm Selectより)

23歳当時の佳奈子さんが出演。『世界ウルルン滞在記』2005年6月19日放送 シーズン11エピソード19 – 本場スペイン・家族の夢をのせたフラメンコに…中武佳奈子が出会った(#455)(画像:MBS Dougaizm Selectより)

――結婚して移住した大阪では実質、孤立無援状態だったのですね。 「大阪で知り合った人に心を開こうとすると、自分の状況を説明すると芸能人だったことを話さざるを得ないじゃないですか。ちらっとそんな話をしたら『惨(みじ)めに見えるから昔の話はしない方がいい』なんて言われちゃいました。 だからバイトの面接で履歴書を書くにしても、職歴が真っ白なんですよ。『あなた、大丈夫なの?実は逃亡犯じゃないわよね』なんて言われることもありました(苦笑)」 ――そういったことが積み重なって、笑顔がなくなってしまったのですね。 「それでも、今バイトをしている、おおがみ呉服の方と知り合ってからは自分が良い方向にまわっていったような気がします。もともといっぱい助けられてきたのですが、さんまさんからの手紙で笑顔を取り戻してからはさらにシフトを増やしてくれたりして、本当に感謝している人たちですね」
次のページ 
『あっぱれ』同窓会番組に出演しても周囲は気づかず
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ