神戸が生んだ世界的マンドリン奏者・桑原康雄 没後20年記念コンサート 11月4日(土)東灘で開催 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸が生んだ世界的マンドリン奏者・桑原康雄 没後20年記念コンサート 11月4日(土)東灘で開催

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 神戸市出身で世界的に活躍したマンドリン奏者・桑原康雄氏の没後20年を記念したコンサートが、11月4日(土)、「東灘区民センター うはらホール」(神戸市東灘区)で開催されます。

 マンドリンはイタリアを起源とする弦楽器で、琴や三味線などと同じように弦を弾いて演奏します。桑原氏は、神戸商科大学(現兵庫県立大学)でマンドリンに出会い、1970年にプロデビュー。1982年にヨーロッパで初演奏を果たしたのち、世界を舞台に活躍しました。

 また、演奏活動に留まらずプロデューサーとしての手腕も発揮。1992年から2年に一度神戸で開催されている「神戸国際音楽祭」では、欧州やロシアの卓越した演奏者を日本に紹介するとともに、海外のマンドリン独奏コンクールの入賞者を招くなど、数々の功績を残しました。2003年に死去したあとは、桑原氏の弟子であり日本音楽交流協会代表の柴田綾子さんが、ぞの遺志を引き継いで開催しています。

日本音楽交流協会代表の柴田綾子さん(ラジオ関西スタジオにて)
日本音楽交流協会代表の柴田綾子さん(ラジオ関西スタジオにて)

 記念コンサートは2部構成です。“コンサート1”には、日本マンドリン独奏コンクール第一位になった髙橋鈴奈さん、藤川亜依里さん、間宮匠さんが出演します。柴田さんによると、「関西では滅多にご紹介できないソリスト」とのこと。“コンサート2”では、『ノヴェンバー・フェスト』『空色の花』など桑原氏の作品のみを演奏。室内楽8曲と、特別オーケストラによる合奏曲2曲が披露される予定です。

 特別オーケストラは、メンバーを一般公募したところ人気が高く、東京や九州など全国からの応募者で瞬く間に枠が埋まるほどだったそう。コンサートに向け、主に兵庫県西宮市内に集って練習を重ねているとのことです。同オーケストラの指揮者も務める柴田さんは、「皆さん練習熱心で、とてもいいサウンドになってきています。(オーケストラが演奏する第2部は)二重奏や三重奏などあまり聴く機会のない作品も多いので、楽しみにしていただきたいです」と呼びかけました。

「桑原康雄 没後20年記念コンサート」の開演時刻は、コンサート1が午後1時30分、コンサート2が午後4時30分。一般料金は、コンサート1、2は前売り各2500円(当日各3000円)、通し券4000円(当日5000円)で、大学生、小中学生料金も設けられています。コンサートやチケットについて詳しくは同コンサートの公式ホームページに掲載されています。

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