(撮影:福田ヨシツグ) 画像を見る

毒舌、あざといかわいさ、インスタがフォロワー85万人超え……と、今までのアナウンサーの枠をぶち破り、同性からも支持されるテレビ朝日の弘中綾香(29)。人気の発端となった番組『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系・毎週土曜よる10時10分~)の現場で、自らの激レア半生を聞いてみた。

 

転機は4回。まずは、2013年のテレビ朝日アナウンス部入社だ。

 

「まさか受かるとは思わなかったので、半信半疑でした。基礎が全くできていなかったので、研修は全然うまくいかなくて泣いてばかり。何で入っちゃったんだろう……って。声が高いのもコンプレックスでしたね」(弘中・以下同)

 

それでも、入社半年後には『ミュージックステーション』のサブMCに大抜擢。

 

「甲子園リポートをして会社に戻ったときに急に言われたので驚きました。チノパンにポロシャツ、という汚ない格好のまま、タモリさんにご挨拶したんですよね(笑)。大学生に毛が生えたくらいの私に、タモリさんは『最初だから間違えてもいいんだよ』と温かく支えてくださいました」

 

『Mステ』を5年間務め、’17年には『激レアさんを連れてきた。』研究助手に就任。

 

「『弘中さんが、頑張ってみんなに説明する番組です』とスタッフに聞かされて『え?』とまたびっくり。研究員の若林(正恭)さんは、多才で優しい方、助けられることばかりです」

 

番組での歯にきぬ着せぬ発言などが「毒舌」と言われて注目され、昨年夏には、局をまたいでの『オールナイトニッポン0』への出演が話題となった。

 

「冗談半分に『出たい』と言ったことが実現してしまったんです」

 

昨年末、「好きな女子アナウンサーランキング」の1位にも輝いた。

 

「ありがたいんですが、踊らされてもいけないな、とも思います。気持ちが持っていかれちゃいそうで。『Mステ』のスタッフから『ここがピークじゃダメだよ』と言われたので、もっと頑張らないといけないな、とは思っています。面白いと言われるのがいちばんうれしいんです。外見的なことは普遍的ではないけれど、内面のことは揺るぎない価値だと思うので」

 

芯がしっかりしているからこそ、毒舌もかわいさも共感できるのだ。

 

「女性自身」2020年9月8日 掲載

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