政策

2016.07.20

朴槿恵大統領(右から2番目)が15日にモンゴル・ウランバートルで開催された「第11回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議」の全体会議で発言している

朴槿恵大統領(右から2番目)が15日にモンゴル・ウランバートルで開催された「第11回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議」の全体会議で発言している



朴槿恵(パク・クネ)大統領がモンゴルで開催された「第11回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議」(以下、ASEM)と韓・モンゴル首脳会談で自由貿易の拡大および北核問題における協力を再確認した。

15・16日の両日間開かれたASEMの全体会議で「グローバル経済の協力強化に向けたプラットフォームとしてASEMの効用性を高めなければならない」と強調した朴大統領は、主要国における貿易制限措置の拡散とブレグジット(英国のEU離脱)後に強まりつつある保護貿易主義は自由貿易の拡大で解決しなければならないと話し、各国の共感を得た。

朴大統領は「各国は自由貿易の恩恵が幅広い階層に行き渡るように努力し、開放と競争の土台から創造と革新が経済をリードしていく新しい動力になれるように力を合わせていかなければならない。今回のASEM首脳会議が域内の自由貿易、共同成長、創造革新に推進力を提供することを願う」と強調した。

自由貿易の拡大について述べた朴大統領のメッセージは、アジアと欧州の持続可能な成長と経済統合における連携の拡大に向けて域内貿易や投資を拡大することにより「貿易歪曲効果」を有する、または保護主義的な措置を排除し、関税および国境の障壁のような制限措置の改善に貢献することを強調する内容の議長声明として採択された。

朴大統領が15日、第11回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議で欧州連合の指導部と会談を開き、相互貿易の拡大方策について議論している

朴大統領が15日、第11回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議で欧州連合の指導部と会談を開き、相互貿易の拡大方策について議論している



朴大統領は北核と北韓問題を解決するために北韓の核・ミサイル開発を強く糾弾する議長声明も導き出した。また東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国であるラオスとベトナム首相、そして欧州連合(EU)の指導部と両者会談を行い、経済協力と北核への協力を再確認した。

朴大統領(左)とモンゴルのツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領が17日の首脳会談に先立ち握手を交わしている

朴大統領(左)とモンゴルのツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領が17日の首脳会談に先立ち握手を交わしている



朴大統領は17日にモンゴルのツァヒアギーン・エルベグドルジモンゴル大統領と首脳会談を行い、両国の経済協力における拡大方策についても議論した。韓国とモンゴルの「経済連携協定(Economic Partnership Agreement, EPA)」に向けた共同研究がスタートしたことについて朴大統領は「これらの努力が、最終的には両国間の交易および投資拡大へと繋がるはずだ。両国がEPAの締結を進めるのが重要だ」と強調した。なお、朴大統領はモンゴル政府が北核を許さず、北東アジアの平和・安定に対する立場を固く守ると共に韓国との協力を維持および発展していくことを再確認した。

コリアネット ソン・ジエ記者
写真:青瓦台
翻訳:イム・ユジン
jiae5853@korea.kr