【コラム】サッカー韓国監督の無作戦放任サッカー(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.24 09:07
熱かった2002年の夏をまた呼び起こすしかない。韓日ワールドカップ(W杯)に出場した選手の闘魂、ヒディンク監督のアッパーカットセレモニーが鮮明に目に浮かぶ。ヒディンクは最近、JTBC芸能番組に出演して特有の語りを見せた。2002年当時のコーチだった朴恒緒(パク・ハンソ)前ベトナム代表監督は22年ぶりにヒディンク監督に会うと、抱きしめて涙を流した。ヒディンク監督も朴恒緒コーチと安貞桓(アン・ジョンファン)の頬にキスをしながら愛情を表した。誰かが「安貞桓のヘディングゴールは当たり損なって運よく入ったのでは」と尋ねると、ヒディンクはすぐに「完ぺきなヘディングゴールだった」と選手をかばった。監督と選手の話、彼らの強いスキンシップを確認し、ファンは2002年のチームワーク、最近の言葉でケミ(ストリー)を改めて感じている。野生馬のような選手を一つの言葉でコントロールするヒディンク監督のリーダーシップは依然として賛嘆の対象だ。
韓国代表は25日にマレーシア代表との第3戦に臨む。16強トーナメントに進出すれば強豪チームとの対戦が続く。いくつもの峠を越えなければいけない。信じるべきは相手チームに対する綿密な分析と徹底的な準備だ。ところが第1戦、第2戦を見る限り、果たして韓国代表チームが十分な準備をしたのか疑問を感じざるを得ない。これほどなら「無作戦放任サッカー」に近い。