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カメルーン

カメルーン共和国

 

中部アフリカに位置する共和制国家です。国土面積は475,440 km²で、人口は2,344万人、 カトリック教徒は約344万人です。聖ザベリオ会の宣教師53人が在籍しています。カメルーンにおけるカトリック教会の宣教活動は、1890年、当地がドイツ管区のパロッティーニ宣教会に委託されたことから始まりました。沿岸地域の人々は、特にプロテスタント教会の宣教活動により、早くからキリスト教信徒となっており、また20世紀後半からは、フランス出身のカトリック宣教師により、北部の地域でも布教活動が盛んになりました。聖ザベリオ宣教会の会員5名は、198295日、初めてカメルーンを訪れ、最初の拠点を南部のドゥアラ市に置きつつ、北部のサバンナ地域でも活動を始め、数年のうちに、バフーサムや首都ヤウンデ郊外に教会を建設し、信仰共同体づくりを始めました。

1982年から2011年の間、約90名の会員がカメルーンで宣教活動を行いました。聖ザベリオ宣教会の当地での目標は、新しい信仰共同体の設立と、その自立までの流れを完結させることでした。そのために、誕生した共同体を何度も訪問しながら司牧評議会を組織し、信徒から伝道師を養成し、市民の入信コースを継続的に行い、基礎共同体を増やしていきました。現在、聖ザベリオ宣教会の会員達により設立されてきた多くの小教区は、すでに地元の司祭と信徒に託されています。1990年代初期から、聖ザベリオ宣教会は、地元の青年達を宣教会に受け入れ、宣教師になるまでの育成を行っており、現在まだ少数ながらも、着実に増えてきているカメルーン出身の会員たちが, 国内外で活躍しています。

私たちは、新しい信仰共同体の設立を目指す福音宣教活動を続けながら、近代のアフリカにおける社会的ニーズと諸問題に対して福音から学びを得つつ、当会の新しい形での存在意義と方法とを模索しています。聖ザベリオ宣教会は、今後も若いリーダーを育成していくために、教育機関と協力関係を築きながら、教育、文化, 和平活動に取り組んでいきます。また私たちは、和平活動に不可欠である諸宗教間での対話、和解と理解を深めていくための専門分野でも取り組みを始めています。近年、ヤウンデ市に聖ザベリオ宣教会の国際神学院(大学)が設立され、カメルーン管区にとり、その運営が重大な責務となっています。この神学校は周囲の社会、および教会の状況から見ても理想的な環境にあり、四大陸からから来る若い神学生を迎え、将来アフリカ諸国で布教活動、社会活動に従事するために必要な教育養成活動を行っています。