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演技 変身 キム・ゴウン 「俳優生活 永く続けたいですね」

登録:2014-03-13 22:04 修正:2014-09-05 16:00
俳優 キム・ゴウン

メロドラマ‘ウンギョ’で成功的デビュー
今回は殺人魔を追うスリラー‘モンスター’
愚かだが純粋な行動派の役割

俳優キム・ゴウン(23・写真)の登場は破格だった。

 "私は私が別に美しい子供とは思いませんでした。" 2年前、映画<ウンギョ>で彼女は純真無垢な顔で70代の高齢詩人に向かってこのような挑発的なセリフを投じた。 そして、さわやかさと官能の中間に立った十七才の少女を完ぺきに演じた。 その年、彼女は大鐘賞、青龍映画賞、韓国映画評論家協会賞、今年の映画賞新人賞を総ざらいした。

 当時‘怪物のような新人’と呼ばれた彼女が偶然のように2番目の商業映画出演作を<モンスター>(13日封切り)に決めた。 デビュー作があまりにも強烈だったせいだろうか? 7日ソウル三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで会った彼女から‘新人’の感じは見当たらなかった。 彼女も 「新人という言葉で俳優としての能力をあらかじめ制約する必要も、デビュー作で良い作品をしたからとあえて負担を感じる必要もなさそうだ」として 「‘2番目の映画も上手にしなければならない’と考えれば楽しめなくなりそうであまり悩まずにシナリオだけを見て作品を選んだ」と話した。

 今回の映画で彼女は明確な理由がないのに妹のウンジョン(キム・ポラ)を殺害した殺人魔テス(イ・ミンギ)を追うポクスン役を担った。 清純な女らしさが強調された‘ウンギョ’とは違い、田舎くさい真っ赤なセーターにもんぺズボン姿で少し足りないような行動と下品な言葉を口にして生きる人物だ。

 "子供のようで思慮分別はないが、両親に代わって育てた妹を最後まで守ろうとする成熟した責任感を持つ人物です。 表面的には少し未熟なようでいて、内面が成熟していて、残忍な殺人魔を相手にしながらも可愛く笑みのある多重的な魅力を持っています。"

ある意味では愛する人を奪った殺人魔に向かって盲目的に駆け寄るポクスンの姿が、ウンギョの純粋さと違いながらも似ている。 メロドラマで成功裏にデビューした後、直ちに前作とは全く違うスリラージャンルを選んだ。 主に男優を中心に話が展開しがちで、俳優の繊細な感情線より緊張感あふれる劇的救助がより強調される領域だ。 キム・ゴウンとしてはあえて安全でない道を選んだのだ。

 "俳優にとって何が安全なことか分かりませんが、未だ何事にでも挑戦できる私だから、試練と挫折を体験しながら成長できたらいいですね。"

 俳優として別の見方をすれば平凡な顔だが、彼女は今回も非凡な人物を演じて強烈な演技を披露している。 激しいアクションまで消化しなければならない映画を選んだことに対しても彼女は 「挑戦してみたかった」と言った。 「私は演技を永く続けたいと思います。 強い役割とか女らしい役割とか、わざわざ分けて演技に限界を作れば永続き出来ないじゃないですか? そして今ならどんな役割も上手くできそうです。」 キム・ゴウンの3番目の映画は武侠史劇だ。 彼女は<ヒョムニョ:刃の記憶>で‘ソルヒ’役を担って、今年前半期の封切りを待っている。 今度はチョン・ドヨン、イ・ビョンホンなど国内トップ級俳優らと肩を並べる。 急速に成長している彼女に‘どんな俳優’になりたいのかを尋ねた。

 「演技が上手な俳優が全て‘良い俳優’ではないようです。 他の俳優と演技をやりとりしながら映画全体に上昇効果を出す俳優がいますね。 演技は一人でするものではないので、こうしたことがうまくいく撮影現場がとても良いようです。 そのような演技を観る観客までも幸せにする俳優になりたいのです。」

ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr、写真 連合ニュース

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/628152.html 韓国語原文入力:2014/03/13 19:41
訳J.S(1672字)