【色の3属性①】色味の違い『色相』と『色相環』

こんにちは!色彩ヲタクの猫仮面です。

この記事は

  • 色を勉強するのは初めて
  • エンターテイメントをもっと深く理解するために色の勉強をしたい
  • 色の3属性ってなに?色相、色相環ってなに?

という方のために書かれています。

読み終わると、色を作り出すために大切な3つの要素である色相・彩度・明度のうち、1つめの色相(しきそう)の意味が理解できます。

色相は大半の方が想像する「色の違い」そのものの、とても簡単な要素なので気楽に読んでください

色相とは色味のこと

赤、青、黄色のように、一番イメージしやすい色味の違いを色相(しきそう)と呼びます。

代表的な色相はそれぞれ、物や季節や温度など連想するイメージを持っています

せいや 新米デザイナー

赤といったらリンゴとかポストとか、青といったら空とか水とかセーラーマーキュリーとか、そういうこと?

最後に突然キャラクターがでてきてびっくりしたけど、そう、そういうことですね。はい。

超重要!色相環

こんな図を見たことがありますか?

これは色相環(しきそうかん)といって、色相(色味)の違いを 24段階 に分け、輪っか状に並べたもの。

実はこの色相環が頭に入っているだけで、配色の知識を半分はおさえたといっても過言ではない、色を扱う時にものすごくお世話になる考え方です。

色相環の読み解き方

一番上にある黄色に8:Yという記号が書いてあります。

色相環の全ての色には、文字だけでもその色を正確に伝えることができるように色相番号色相の略記号がついています。

例えば色相環の頂点にある黄色の8:Yだと

[色相番号]:Y[Yellowの略記号]

となります。

色相環1週分、24色の番号と略記号はこんな感じ!

  • 1:pR purplish red 紫みの赤
  • 2:R red 赤
  • 3:yR yellowish red 黄みの赤
  • 4:rO reddish orange 赤みのだいだい
  • 5:O orange だいだい
  • 6:yO yellowish orange 黄みのだいだい
  • 7:rY reddish yellow 赤みの黄
  • 8:Y yellow 黄
  • 9:gY greenish yellow 緑みの黄
  • 10:YG yellow green 黄緑
  • 11:yG yellowish green 黄みの緑
  • 12:G green 緑
  • 13:bG bluish green 青みの緑
  • 14:BG blue green 青緑
  • 15:BG blue green 青緑
  • 16:gB greenish blue 緑みの青
  • 17:B blue 青
  • 18:B blue 青
  • 19:pB purplish blue 紫みの青
  • 20:V violet 青紫
  • 21:bP bluish purple 青みの紫
  • 22:P purple 紫
  • 23:rP reddish purple 赤みの紫
  • 24:RP red purple 赤紫

色相環につまった沢山の情報

色相環には、覚えておくと役に立つ情報がいくつも詰まっています。

ここでは簡単な2つの考え方を紹介しますね

寒色 暖色 中性色

寒色と暖色という言葉は、日常の中でもよく耳にすると思います。

暖色はその名の通り温かい印象を受ける色です。

黄色まで範囲に含まれているのがポイントなんです

寒色は冷たい印象を受ける色で、こちらもイメージより範囲が広いのではないでしょうか?

緑あたりまで、寒色に入んるんだなぁ、意外~

暖色・寒色の含まれない色を、中性色と呼びます。温度に関する印象を特に持たないのも特徴です。

どのあたりの範囲までを寒色、暖色とするかは考え方によって多少のばらつきがありますが、大まかなイメージだけでも是非覚えておいてくださいね。

心理四原色

人間の持つ色の感覚の中で、基本的な4色とされるのが『心理四原色』です。

赤、黄、緑、青の4色で、生活のなかでもなじみのある色だと思います。

色彩学では

  • もっとも赤らしい赤
  • もっとも黄らしい黄
  • もっとも緑らしい緑
  • もっとも青らしい青

と言い換えられたりします。

色相環が配色を作るベースになる

色相環を覚えておいた方がいい一番大きな理由は、配色を決めるときに色相環がベースになることが圧倒的に多いからです。

色に興味がある方は聞いたことがあるかもしれない、補色(ほしょく)の考え方は色相環の知識をベースに作る配色の代表的な例です。

補色(ほしょく)

補色は色相環の反対側にある色同士のことです。

完全に対極にある色なので、組み合わせるとお互いを邪魔せず引き立て合うことができます。

この他にも色相(色相環)を使った配色技法が沢山存在あるので、基本のカテゴリーの後に是非読んでみてください。

色相環をすぐにイメージできるように

多くの配色のベースになる色相環。いつでもパッとイメージできるようにしておくととても便利です。

大まかにでも覚えられるようになるまでは、いつも見えるところに貼っておくといいかも!

私は昔、勉強のために色相環をPCの壁紙にしていたら「画面の表示テストしてるの?」って言われました。違う、そうじゃないんだ。

わからんでもない…

まとめ

  • 色味のことを色相と呼ぶ
  • 色相の違いを円のように1周させたものを色相環と呼ぶ
  • 色相環には沢山の情報が詰まっている
  • 色相環は配色を作るためのベースになる考え方
  • 色相環をすぐにイメージできるようになると便利

次の記事は色の3属性、色相・彩度・明度の彩度です!

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