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【写真付】家族で飼える! 犬猫以外で育てやすいペット10選

掲載日: 2017年9月15日更新日: 2017年12月25日高柳涼子

心が癒されるペットを家族で飼いたいと思う機会は多いはず。とはいえ、犬や猫は毎日の散歩やきちんとしたしつけなどを考えると、一歩踏み出せない人もいるでしょう。そこで、400種以上のペットを展示・販売している「インナー・シティ・ズー ノア」の高橋賢司さんに、家族で育てやすい犬や猫以外の「おすすめペット」を聞きました。

珍しい動物も! 育てやすいペットを紹介

今回は、しつけやお世話を通して触れ合えるペットを紹介します。どんな性格の動物なのか、注意ポイントも併せて分かりやすく解説してもらいました。飼いやすさを星の数(最大5つ)で示しています。

フェレット

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★★★
「人を怖がらず、むしろ興味を持って寄ってくるフェレット。よく人になつきます。鳴かない、トイレのための散歩がいらない、お留守番ができるなどの特長があり、マンションなどで周りに迷惑をかけずに飼いたい人向けです。フェレットフードをはじめ専用の飼育用品も充実している点も安心です」

■注意ポイント
「狭いところが好きなので、家具の下などに入らないように気をつけること。登るのが上手ではないので、ケージから出すときは、いつもしっかり支えて、高いところから落ちないようにしてあげてください」

ロップイヤーラビット

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★★★
「大きく垂れ下がった耳が特徴的です。耳の長さや体の大きさ、色などは品種や個体によって違います。うさぎの中でもおっとりした性格で人になつきやすく、トイレの場所を覚えてくれるので、掃除がしやすいです」

■注意したいポイント
「うさぎには本能的に『かじる』という習性があるため、ケージから出して遊ばせるときは配線コードなどに注意。それ以外でも、かじれそうなものには触れさせない工夫が必要です」

デグー

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★★
「ネズミの仲間の中でも、デグーは特に人によくなつきます。何頭か一緒に飼ってもケンカをしない温厚な性格です。頭が良く、ご褒美のエサを上手に使ってしつけると、いろいろな芸もできるようになりますよ」

■注意したいポイント
「毛が生えたしっぽは可愛らしいのですが、つかむと皮膚がちぎれてしまいます。絶対にしっぽは持たないようにしましょう」


モルモット

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★★
「『インナー・シティ・ズー ノア』のふれあいコーナーなどでも人気のモルモット。丈夫で育てやすいです。モルモットが好きなエサを手から与えたりすると、早くなついてくれます」

■注意したいポイント
「本来、臆病な性格を持つ草食系小動物のひとつなので、無理に追い回したりせず、モルモットから近寄ってくるのを待つようにしましょう」

ファンシーラット

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★★
「ファンシーラットはペット用に改良された品種で、人を怖がらず、よくなつきます。手のひらや肩に乗せられる場合も多いです。扱い方はハムスターなどと同様で、育てやすさも魅力のひとつです」

■注意したいポイント
繁殖能力が高いので、ふえすぎに注意しましょう。『何頭か飼いたいけれど、ふやしたくない』という場合は、オス同士、メス同士にするなどの対策が必要です」

ギリシャリクガメ

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★★
「丈夫で育てやすいギリシャリクガメ。野菜が主食です。エサの準備も簡単ですね。もともと陸に生息するカメなので、飼う場所はケージ、水は飲み水程度で大丈夫。水に住むカメに比べて衛生管理が簡単で、小動物感覚で育てられます」

■注意したいポイント
「主食は葉もの野菜ですが、アクの強いものやネギなどの刺激が強いものは避けます。また、自分で体温を作れない変温動物なので、サポートが必要です。通気性のよいケージ内にヒーターを置いて体を温める場所を作りましょう。快適な体温になる場所を自ら探して過ごしてくれます」


ピグミーハリネズミ

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★
「ハリネズミの中でもっとも小さい品種です。本来は臆病な動物ですが、人工繁殖させた赤ちゃんから飼育ができるようになったため、育てやすいペットです。比較的早く人になつき、フードなどの専用飼育用品も豊富に揃います

■注意したいポイント
音や振動には敏感なので、触るときに驚かせないことが大切です。急な物音なども驚いてしまうので、立てないように気をつけましょう」

フクロモモンガ

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★
「コアラやカンガルーなどと同じ有袋類のフクロモモンガ。本来は育児嚢(いくじのう:子どもを育てる袋)で育つ動物ですが、代わりに専用ポーチでも育てられます。ミルクを与えるという子育て体験をしながら、人慣れさせていくことができる点も魅力です」

■注意したいポイント
「体が小さく臆病なので、人間が早い動きなどをすると驚いてしまうことも。怖がらせないように注意しましょう」

オカメインコ

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ:★★★
「オカメインコは小型インコの一種です。小型種の中でも丈夫で、大きな声で鳴かないなど、育てやすい性格の品種。あまりしゃべりませんが、口笛などをまねて鳴き返してくれることもありますよ」

■注意したいポイント
「飛べる鳥なので、部屋などで放すときは必ず戸締まりを。くちばしなどを器用に使ってケージの扉なども開けてしまうこともあります。カギも取りつけるようにしましょう」


ヒョウモントカゲモドキ

写真提供/インナー・シティ・ズー ノア

■育てやすさ★★★
「人になつきやすいヒョウモントカゲモドキは、手で持ったり、乗せたりといった『ハンドリング』もしやすいです。本来は生きた昆虫(市販のコオロギなど)をエサとしますが、冷凍のエサなどを揺らしてあげれば食べることもあるので、エサの入手には苦労しません」

■注意したいポイント
「しっぽ付近をつかむと、外敵に襲われたときに自分でしっぽを切る『自切』をしてしまいます。下から優しく包み込むように持つことが大切です」

まずは親が動物の性格や習性をきちんと理解することが大切

ペットと触れ合うことで、飼い主の血圧が下がってリラックスした状態になるという医学的な研究結果があります。また、子どもは動物が大好きですが、ペットを育てる体験を通して、思いやりの心も育つといいます。こういった気持ちは2歳前後から生まれますが、単に「家で動物を飼っている」というだけでなく、触れ合うことが大切なんだそう。

【動物とのふれあいが子どもの心の成長に! ペット飼育のメリット】

最後に、動物の種類を問わずペットを飼う際の注意点を教えていただきました。

「それぞれの動物に合った飼育管理で衛生的な環境を保ち、触れ合った後は手洗いを習慣にしましょう」

『なついてくれるはず…』と動物側に期待するのではなく、動物の習性などを親がまず理解してください。親が扱いに慣れ、個体の特性を把握してから、子どもに近づき方を教えてあげましょう。くれぐれも子どもに『動くおもちゃ』と錯覚させないことが大切です。また、かわいいからといって、人間の食べ物を与えるのは絶対にいけません」

ケアに関しても飼う前に確認が必要です。

「ペット関連の医療や保険などのサービスは以前より整ってきています。ただ、珍しい動物の場合、犬やネコのようなメジャーな動物に比べて予防接種や一時預かりなどは、まだまだ追いついていないのが実状です」

必要な予防接種は済んでいるか、近くにケアしてくれる動物病院や預かり施設はあるのか…。特に珍しい動物を飼う場合は、しっかり調べた上での検討が必要ですね。命の大切さや飼い主の責任なども親子でしっかり共有しながら、ペットがいる暮らしを楽しみたいですね。

お話を聞いたのは…

  • インナー・シティ・ズー ノア

    人気のペットをはじめ400種以上のペットを展示・販売する「買える動物園」。国内で繁殖・輸入が可能な動物はすべて揃い、生活する様子をじっくり見たり、実際に触れ合ったりしながらペットを選べる。老人施設への派遣や学校教育への協力なども行っている。

  • インナー・シティ・ズー ノア
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ライター紹介

高柳涼子

雑誌編集部勤務を経てフリーランスに。ライティングと校正を中心に、ときどき編集もやる3児の母です。これまでに関わった分野は、求人、進学、ウェディング、アート、手芸、田舎暮らし、食育、仏教、料理など。

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