タラの芽のふかし栽培(水耕栽培)に挑戦!ハウスでの栽培方法について

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新潟県では冬の農業として、タラの芽のふかし栽培(水耕栽培)が盛んであります。

特に近年では全国の生産量の約10%を占めているようです。

同じふかし栽培でも地域によって細かい管理の仕方が違うようですが、私の住む十日町市での栽培方法をご紹介いたします。

  • 穂木の切り分け

畑から収穫してきた穂木を脇芽の少し上の部分から切り分けます。

この時、1個につき1つの芽が残るようにします。

赤い点線の部分を切り分けます。
  • 穂木を並べる

切り分けた穂木を栽培用のコンテナに並べます。

穂木を立てて並べる人と斜めに並べる人とおりますが、私は斜めにしております。

※これは芽が他の穂木と重ならないようにし、芽を傷めないようにするためです。

穂木を斜めに立てる事により、芽を傷めずに栽培できます。

穂木の切り口から樹液が出ているので、この樹液を洗い落とします。

樹液が残っていると、カビの原因になります。

穂木の水気が切れたら、ジベレリン処理をします。

※ジベレリン処理をすると、発芽が早くなります。

 特に休眠が十分で無い穂木に対しては効果が大きいようです。

  • 伏せこみ

コンテナに敷き詰めた穂木を栽培用のベッドに伏せこみ、穂木の底が水に浸る程度に水を張ります。

ベッド内の温度は日中15~20℃、夜間10℃前後に保ちます。

電熱線を使用すると、効率よく加温することが出来ます。

水は日が経つと汚れてくるので、1週間に1回~2回程度水を入れ替えます。

  • 発芽

伏せこみ後、1週間~2週間で発芽が始まります。

発芽後は芽がみるみる太っていきます。

芽の部分が青く膨らんできます。
  • 収穫

穂が出てきたら収穫時です。

穂が開きすぎる前に収穫しましょう。

伏せこみ後3~4週間程度で収穫が可能です。

以上がタラの芽のふかし栽培の手順です。

私の地元では建屋で栽培している農家が殆どですが、私はハウスで栽培しております。

雪の降る地域ではハウスの維持も大変かと思いますが、建屋を建てるよりもはるかにコストが安いためお勧めです。

私が使用しているハウスは25ミリのパイプを使用し、中心に単管パイプを骨組みとして立てております。

1日に1メートル以上もの雪が降った事もありましたが、この構造で潰れたことは一度もありません。

タラの芽のサイズは穂木の太さが大きな要因となっております。

ですので、畑でのタラの木の養成でいかに木を太くするかが重要になってきます。

ふかし栽培の技術よりも、タラの木の養成技術の方が重要かと感じております。

ちなみに初物はてんぷらにしていただきました。

タラの芽のてんぷらは最高に美味しいですね!

時間が無い!という方には軽く塩を振ってレンジでチンするのがおすすめです。

追記
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
タラの芽栽培に興味のある方向けに、タラの芽栽培キットを作りました。
まずは自宅で栽培してみるのはいかがでしょうか?
現在進行中のプロジェクトの返礼品として、受け取る事が出来ます!

プロジェクトは2022年12月18日までです。
成功のためには皆さんからのご支援が不可欠です!
是非とも一度、下記のURLからご確認下さい!

https://camp-fire.jp/projects/view/635495

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「タラの芽のふかし栽培(水耕栽培)に挑戦!ハウスでの栽培方法について」への7件のフィードバック

  1. すみません
    タラの木を切って切ったタラの木の苗が無くても土に立てたら苗が生えて育ちますか?

    1. ご質問ありがとうございます。
      残念ながらタラの木を切った物を土に植えても根は生えてきません。
      タラの木は種根と呼ばれる根っこ購入し、土に植える事で増殖できます。
      天然のものを増殖したいのであれば、根っこを掘り起こし、鉛筆より細めの部分を選び8㎝位にカットし、それを伏せ込めば増殖することが出来ます。

  2. タラの芽の栽培に興味があります。
    新潟の五泉市で田んぼを4町ほどやっております。冬場は何もせずビニールハウスは遊ばせたままなので、タラの芽の栽培をして収入につなげたいと思っています。五泉市のビニールハウスで栽培は可能でしょうか?また栽培後はどのように出荷して収入につなげればよいのでしょうか?ご指導お願い致します。

    1. ご質問ありがとうございます。
      お返事が遅れて申し訳ありません。
      五泉市であれば、私の住む十日町市よりも条件は良いと思います。
      しかし、栽培床の投資は必要です。
      出荷先はJAや市場出荷で問題ないかと思います。

  3. 庭先に植えた4年目のタラノ木を使ってふかし栽培しようと思っています
    剪定した親木が死んでしまう事って有るのでしょうか?

    1. ご質問ありがとうございます。
      タラノ木の天敵としてカミキリムシがおります。
      これが木の中に入り込んで卵を産み付けている場合があります。
      その場合、親木は枯れてしまうリスクが高くなってしまいます。
      私の場合は3~4年で親木を全て抜根し、更新しております。
      本数が少ないのであれば、丁寧に管理していれば長く維持できるかと思います。

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