出発前に要チェック!イタリア旅行で気をつける15のこと。

数多くの世界遺産に美しい街並み、美味しいイタリア料理、イタリアブランドでのショッピングにサッカー観戦などイタリア旅行は、行きたいところ、やりたいことがたくさん。そんな魅力的なイタリア旅行ですが、日本から遠く離れた異国の地です。日本と同じ感覚で過ごしていては、トラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなってしまいます。ここでは楽しいイタリア旅行をする為に、イタリア旅行と留学の経験から感じた気をつけること、注意することについてまとめてみました。

目次

イタリア旅行で気をつける15のこと

スリとホームレス

イタリアだけでなくヨーロッパ旅行の際にとにかく気をつけて欲しいのがスリ。物を盗られた場合、保険でカバーするには現地警察の盗難届出証明書(ポリスレポート)が必要です。

もしあなたが英語が話せたとしても、イタリア人の警察官がみんな英語が流暢に話せるわけではありません。意思疎通ができずストレスフルは間違いなし。ちなみにイタリア語が話せたとしても、頼りにならないのでストレスフルなのは変わりません。

また、カード会社に連絡やパスポートが盗まれたら現地の警察だけでなく、大使館、領事館に相談をしなくてはならず、気持ちも体力も一気に失われます。街を歩いている時は、常にスリに狙われているということを頭の片隅に入れて気をつけてください。

私が1番衝撃だったスリは、ナポリ駅で見かけた男性のスリです。ジャケット姿でしたが、良くみると左手が義手でした。そのスリのやり方は、まず、旅行客に声を掛けます。そして、立ち止まってくれた人に右手で持った地図を見せ注意を惹きます。その間に義手の下に隠した左手をジャケットの中からにゅっと出し、物を盗るというものでした。イタリアにはたくさんのタイプのスリがいるので気をつけてくださいね。

スリと同じくらい気を付けて欲しいのが、イタリアを都市部を歩いているととにかく目に入ってくるのがホームレス。路上に座り、紙コップを目の前に置いてお金を入れてくれる姿を見かけることでしょう。もしくは、コップを持って、手をお皿のようにしてきてお金をせびられることも経験するはずです。

近くに寄って来た際は、距離を取ってその場から離れてください。カフェやファーストフード店は、お金をせびってくるホームレスがふらっと入ってくることが結構あるので、食事中も気を抜かないでくださいね。

 

ストリートパフォーマンス

イタリアの街を歩いていると見かけるのがストリートパフォーマンス。中には一体どうやっているの?と気になって足を止めてしまうこともありますね。まず、ストリートパフォーマンスには大きく2パターンがあります。

1つ目はダンス、歌、楽器を使った演奏などパフォーマンスが良かったらチップをあげるもの。2つ目は、チップを渡すことで動き出し楽しませてくれるもの、バルーンアートなど物を作ってくれるもの。

ここで気を付けるのはパフォーマンスに夢中になって見入ってしまうこと。観覧者が多いパフォーマンスは、スリが紛れている可能性が高いので要注意です。

ストリートパフォーマンスで気を付けたいのが、ローマのコロッセオの近くにいるグラディエーター。コロッセオの写真を撮っているとフレンドリーに話しかけてきて写真を一緒に撮ろうとしてきます。そして、写真を撮ってしまったら最後お金を請求してきます。グラディエーターの近くには寄らない方が無難です。

物売りと客引き

街を歩いていると花や本を持って話しかけてくる人がいます。足を止めてしまうと、無理やり渡してきてお金を請求してきます(歩き続けていてもしつこく渡そうと着いてくることもあるので注意)。

花や本を持ってくる人が近づいてきたら、小走りで離れ距離を取りましょう。また、歩道にあるベンチで一休みしている時なども注意が必要です。

物売りの中でも気をつけたいのが、ミラノのドゥオーモ前にいる鳩の餌を渡してくる人です。手に鳩の餌を持っていて、お金がかかるとは言わずに旅行客の手に鳩の餌を配ろうとしてきて、受け取ったらお金を請求してきます。無料で餌やり体験できるなんてことはありませんのでご注意を。そして、不衛生ですので、鳩の餌やりはしないことをお勧めします。近寄らないことが吉です。

特にローマ、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの観光客が多い都市は、客引きにも注意して下さい。客引きをしているお店は、外国人観光客をターゲットにしていて値段が高く、コストパフォーマンスが悪いです。

また、客引きの際は安い値段を言っていたのに、チップなどを上乗せしお会計の時に言っていた値段より高いことがあります。入店前に値段の記載があるメニューを必ず見せてもらい、メニューの無いお店には入らないようにしましょう。

また、頼んでいない料理を持ってくるケースがあるので、自分が頼んだものかどうか食べる前に確認して下さい。身に覚えにのないものがテーブルに運ばれてきたら、手をつける前に要確認。食事が終わったら伝票を支払い前に確認し、不明瞭な金額が上乗せされてないか確認してから支払いをしましょう。

押し売りだと、ミサンガや花がわかりやすいですが、サービスの押し売りで気をつけたいのがローマ・トレヴィの泉に大量発生しているポラロイドカメラを持った集団です。写真を撮ってあげるよと来て、1枚写真を撮られて5ユーロ請求されます。はっきり「NO!(いらない)」ということを言葉に出すことも大切です。その他の観光名所にもこういった集団はいますので気をつけてください。

公共交通機関(鉄道・地下鉄・トラム・バス)

都市部のイタリア観光で欠かせないのが、鉄道、地下鉄、トラム、バスなどの公共交通機関です。うまく使いこなすことができれば、1日を有意義に過ごすことができますね。しかし、気をつけたいのが治安です。駅や停留所にいるところから気をつけたいのがスリですね。基本的に持ち場があるスリですが、中には街中をうろうろと獲物を探している輩もいます。

まず確実に言えることは、どんなに疲れていても気を緩めないこと。うたた寝なんてもっての他です。また、1人で旅行の際は、イヤホンは着けて街中を歩くのは避けましょう。

そして、なんといってもドアの付近には絶対に立たないでください。携帯電話をドア付近で持っていたら、ドアが閉まる直前にひったくられて、犯人は下車、あなたはそのまま次の駅へ。なんてことが起きます。残念ながら日本人の友人がこの被害に遭ってしまいました。危険度は、地下鉄>バス=トラムです。

また、地下鉄の券売機でチケットを購入するときに、隣から助けるよと近寄ってきてお釣りを盗る、チップを要求する輩がいるので、券売機よりも窓口で買うのが良いですね。地下鉄の駅でも、小さい所はそういった輩がいないことが多いです。券売機の利用する際は、変な人がいない所で必要な枚数を買っておくというのが良いですね。

地下鉄の場合、自動ドアなので刻印をしなければ入れないので大丈夫だと思いますが、バスとトラムから利用する場合は、刻印を必ず忘れずに。バス内に刻印機があるのでそこにチケット入れるだけです。刻印を忘れて、チケットをチェックをされてしまうと罰金です(全てのバス、トラムにチェックする人がいるわけではありません)。刻印を忘れた、やり方がわからなかったなどは一切通用しないので気をつけてください。イタリアでは、キセルをする人(イタリア人だけでない)が多いのでチェックは厳しいです。キセルをする気がないのに、刻印忘れをしてしまうと非常に嫌な思いをすることになりますので気をつけてくださいね。

タクシー

イタリアで、タクシーはTAXIと書かれた看板があるタクシー乗り場から乗ることが基本です。ぼったくりが気になるイタリアのタクシーですが、ホテルやレストランのスタッフにお願いし、呼んでくれるタクシーは信用度が高い(100%ではない)ので心配はそんなに入りません。

個人的には観光インフォメーションがオススメです。正規タクシー、信頼できるタクシー会社に連絡をとってくれます。

ぼったくりタクシーは、どこにいるかというというと大都市圏の空港や駅に多いです。日本で言う国から許可を取っていない白タクです。正規のタクシー乗り場を探していると、「タクシー?」なんて声をかけてくるのは100%ぼったくりタクシーです。正規のタクシーであれば、乗り場から離れて客引きをすることはありませんので、客引きタクシーは無視しましょう。

また、正規のタクシーであっても出発前に目的地までのおおよその金額を聞きましょう。普通の運転手であれば、答えてくれるのが一般的です。乗った後は、メーターを稼働させているか確認をしましょう。メーターを指さすなど、ぼったくりは許しませんよという空気感を出すのも大切なことです。気をつけていれば、イタリアのタクシー利用は恐れることはありません。良心的なタクシー運転手の方が多いです。

トイレ

日本人観光客がイタリアで1番困るのがトイレです。イタリアのトイレは、便座が無いケースが非常に多く基本的に中腰で用を足すことになるので女性は特に辛いですね。トイレットペーパーが無いことも多く、ポケットティッシュ、除菌のウェットティッツシュを持ち歩くのが無難です。

イタリアのトイレは水流が弱いのでトイレットペーパーはそのまま流さず、個室内にあるゴミ箱に捨てましょう(そのまま流せるところもあります)。また、荷物をかけるフックは基本的にありません。S字フックを持っていると役に立ちますので、100均で買っておくと良いと思います。

空港、ショッピングセンターは便座があり、飲食店、観光名所は訪れるまで便座があるかどうかわかりません。TOTOが本気を出してイタリアに日本のトイレ文化を売り込んでくれないかな。

そして、イタリアのトイレは有料です。駅構内のトイレ、公衆トイレを使うこともあると思うので小銭を用意しておきましょう。一般的に1〜2ユーロかかります。自動ドアのタイプ、掃除している人が門番のように構えている有人タイプがありますね。

イタリアでトイレはお金を払って借りるものです。公衆トイレ自体が少ないので、有料、無料に関わらず利用できるトイレがあったら必ず利用しておくようにしましょう。観光中に街中でトイレにどうしても行きたくなってしまったら、バール(軽食を食べられるカフェ)でエスプレッソなどお手頃価格のものを頼みトイレを借りましょう。カウンター席とテーブル席がある場合は、立ち飲みになるカウンター席の方が料金が安いです。

トイレ利用が無料でできるところをおすすめ順に5つ紹介します。
①イタリアの百貨店リナシェンテ(ローマ、ミラノ、フィレンツェ、トリノなどにあります)
②ショッピングセンター、アウトレットモール
③マクドナルド(コーヒー買ってトイレ休憩もいいですが、清掃のタイミングによっては汚い可能性も)
④優等・高速列車(駅構内よりも電車に乗り込んでトイレに行く方が良いと思います)
⑤美術館・博物館などの観光名所(便器無い可能性もあり)
個人旅行でローマ、ミラノ、フィレンツェ、トリノの場合は、滞在先のホテルとリナシェンテを起点に観光地をめぐると、トイレ問題を回避できると思います。ちなみにフィレンツェのリナシェンテのトイレは、レベル低いです。

挨拶と接客

日本では「いらっしゃいませ」という店員から客に対しての挨拶がありますが、イタリアにはありません。英語のWelcomeに当たるBenvenuto(ベンべヌート)がありますが、言われることは極めて稀です。

客も店員もおはようございます、こんにちは、こんばんはが一般的です。無言でお店に入ることはイタリアでは失礼に当たるので注意してください。

イタリア語の挨拶は言えるようにしておきましょう。
おはよう、こんにちは→ボンジョルノ(Buon giorno)
こんばんは→ボナセーラ(Buona sera)※地域によっては14時くらいから使います。
イタリア語を知らなくても聞いたことがあるであろう「チャオ(Ciao)!」はこんにちは、やあ、さようならと使い勝手が良い言葉です。しかし、カジュアルな表現なので、ボンジョルノ、ボナセーラを使う方が好ましいです。お店を出る時は、ありがとうの意味のグラツィエ(Grazie)と言いましょう。

イタリアの接客は日本人にとってはやる気がないと感じることが多いかもしれません。しかし、それが一般的なイタリアの接客レベルです。もちろん「お客様は神様です!」なんて考えはイタリアにはありません。中には、フレンドリーな接客の店員もいますが、多くありません。なんて言うと、イタリアでの買い物や食事に不安を抱くかもしれませんね。

ここで一つテクニックがあります。それは、私たちが笑顔で挨拶をし感じ良くすることです。イタリアの客と店員は日本人からするとお互いレベルが低い振る舞いをしていることが多いです。感じの悪い接客に感じの悪い客。それが一般的なので、感じの良い客というのは店員側からしてもレアな存在です。

なので、笑顔で挨拶や会話(英語でもOK)をしてみて下さい。思っていたよりも感じの良い接客してくれるじゃん!ということが増えるはずです。

ぼったくりと便乗値上げ

イタリアを訪れる旅行客が徐々に回復してきている中、問題になっているのがぼったくりです。CNNで今年の夏に、ホテルでコーヒー2杯とペットボトルの水2本で60ユーロ(約9600円)支払った観光客がいるという報道がありました。

他にもサンドイッチのカットや取り皿を頼むなど、今まで無料だったサービスが説明もなくお金を請求される事態に。また、観光地での便乗値上げが大問題になっています。この値上げは、世界的に問題になっている燃料費やエネルギー価格の高騰が影響していて、もっぱら外国人旅行者がこの便乗値上げのターゲットになっているのが現状です。

客引きの箇所でも注意をしていますが、必ず金額がわかるものをあらかじめ提示してもらう、メニューの金額を確認するなどすることで、会計時に困る、揉めるということ可能性を低くすることができると思います。

また、トリップアドバイザーやグーグルマップの口コミは100%信用できるものではありませんが、口コミ数が多く、評価が高めのお店と言うのはホテル、お店選びの一つの指標になると思います。

レジでのお釣り

イタリア人は、計算(暗算)が苦手な人が多く、お釣りの渡し間違いが多いです。私の経験上ですが、現金で買い物をする機会が多い、バール、スーパー、ファーストフード店で多く起こります。

スーパーで5ユーロ札が足りないこともあって、その場で指摘をしたので問題はありませんでしたが、やはり気分が良いものではありませんでした。他にもファーストフード店のお釣りでは、他の国のお金が混ざっていたことがありました。悪意を持ってやっているというよりは、適当にお釣りを渡しているなというのも厄介です。

クレジットカードで支払うか、お釣りがないようにピッタリ支払うことで渡し間違いを回避することできますね。ちなみにピッタリ支払うとお釣りを数えるのが減るからか店員に喜ばれます。

食事のマナー

日本とイタリアの食事マナーで1番の違いは「音」です。ラーメン、そば、うどんなどの啜る麺文化のある日本(中国、韓国も)は、啜る音は特別驚くことではありませんね。

しかし、イタリアは啜らない麺文化のパスタです。啜る音はイタリア人(欧米諸国)にとってものすごく奇妙なもので多くのイタリア人にとって不快なものです。

味噌汁をお椀に口をつけて飲む日本とスープをスプーンを使って飲むイタリアでは、食事の音に関してそもそも文化的な違いがあります。日本では熱々の料理は一般的なことですが、イタリアでは温かい料理はあっても熱々の料理はありません。飲み物も温度の基準が日本の方が圧倒的に高いです。

日本人にとってイタリアで出されるカフェラッテ、カプチーノはぬるいと感じる日本人が多いでしょう。そういった食文化から、どうしても麺類、汁物、温かい飲み物で音を立ててしまいがちですが、イタリアでは気をつけて食事を楽しんでください。

また、温かい食べ物、飲み物だと鼻水が出てきてしまうことがありますが、日本人の多くは鼻水をずるずるとすすってしまいがちですね。イタリアでは、音を立ててでも鼻をかむことが一般的です。風邪気味で外で鼻水が出てしまった時ももちろんすするのはNGです。ポケットティッシュを持ち歩き、鼻はかみましょう。

日本に旅行をするイタリア人、留学生が増えたので、啜る麺文化の音について理解をしている人もいます。しかし、イタリア国民の割合を考えるとその数はものすごく少ないです。基本的に啜るということができないイタリア人にとって食事で音を出すのはNG行為。イタリアでの食事の際は、音を立てずに楽しんでくださいね。

ストライキ

イタリアで旅行中に合うと困るのがストライキ。イタリア語でsciopero(ショペロ)と言います。地下鉄、路線バス、トラムなどにとどまらず、飛行機も要注意です。特に厄介なのがイタリア全土の大規模ストライキです。実は、このストライキは事前にテレビなどのメディアでご丁寧に告知があります。

しかし、旅行者でイタリアのニュースを毎日チェックする人はいないと思うので、ストライキの時は困った旅行者が駅などで右往左往することになります。

添乗員付きの旅行であれば現地ガイドから情報共有あったりやバス移動の為、そこまで気にすることはありません。問題は個人旅行の場合ですね。まずは事前に滞在先のフロントでストライキの予定があるかを聞くというのが一つの手です。

もしストライキが起こることがわかっている場合は、徒歩圏で移動できる範囲での観光やショッピングに切り替えましょう。観光中にストライキに合ってしまった場合は、どのような方法で滞在先に戻れるのかを考える必要が出てきます。タクシーは外国人旅行者で溢れ、思うように捕まらない可能性も高いので注意が必要です。

服装とドレスコード

イタリア観光の服装ですが、石畳の街が多いということもあり、動きやすい服装が良いことに間違いありません。基本的に日本人は、清潔感があり綺麗な身なりをしていると思います。しかし、この綺麗な身なりから日本人だと狙いをつけられてしまうことがあるのは事実です。

特に旅行に合わせて、洋服や靴を新調する人も多いと思いますが、真新しい服と靴は日本人観光客ですと言っているようなものだということは理解しておいてください。

そして、気をつけたいのがドレスコード。ドレスコードとは、時間帯や場所、場面などにふさわしいとされる服装のことです。肌の露出が多いと教会に入れないということは旅行雑誌などでも書かれていることなので、知っている方も多いと思います。

個人的にイタリアでドレスコードを気にして欲しいと思う場所は、『ブティック』です。イタリアは名だたるハイブランドがたくさんある国ですが、イタリア人がふらっとウインドーショッピングでハイブランドのお店に入るなんてことはまずありません。

ハイブランドで買い物をする時は、そこのブランドにあった服装で訪れるのが一般的です。見た目のままで判断されるのがイタリアの『ブティック』です。

カジュアルすぎる服装や清潔感が無い服装は、私たちのブランドの顧客として相応しく無いと判断され、失礼な接客までとはいきませんが、相手にされません。実際に買い物する際は、綺麗でエレガントな服装がより丁寧な接客をしてもらう秘訣です。

ハイブランドの買物袋

イタリア旅行で多くの日本人が楽しみにしているのがプラダ、グッチ、フェラガモ、ブルガリ、アルマーニ、ドルチェ&ガッバーナやゼニアなど挙げたらキリがないハイブランドでのショッピング。

このハイブランドでのお買い物で気をつけたいのが、買物袋です。買い物を終えて、ハイブランドの買物袋を手に道に出た瞬間からあなたはひったくりのターゲットです。

イタリアの失業率は、日本とは比になりません。また、移民の多くは低所得者です。生活に余裕が無い人が、日本よりはるかに多いのがイタリアです。道ですれ違う人が、生活に困っているかは分かりません。

ですので、ハイブランドで買い物後は滞在先のホテルにすぐに戻りましょう。ホテルのランクにもよりますが、外からふらっと部外者が入れてしまうセキュリティーのホテルもあるので、後をつけている人がいないかどうかも気をつけて下さいね。

ハイブランドの財布やバッグ、iphoneやGalaxyなど販売価格が高いスマートフォン、一眼レフのカメラやロレックスやオメガの高級時計など一般的に価値が高いと分かるものはひったくられる可能性が高いです。イタリア旅行のお財布は、パンツのポケットに入る小さくノンブランドのものが良いですね。

スキミングとATM

海外旅行で悩む一つが両替だと思います。どれくらいの現金を用意した方が良いのか個人でそれぞれ違うので悩むところですね。今では、クレジットカードのキャッシングだけでなく、日本のキャッシュカードをそのまま現地のATMで使うことができる銀行も増えたのでイタリアでATMを使う人も徐々に増えてきたと思います。

イタリアで幸いなことにスリや盗難の被害に遭ったことがない私ですが、唯一被害にあったのがスキミングです。イタリア・ミラノに住んでいた時にアメリカ・ボストンのATMから100ドルを引き落とされるという被害に遭いました。スキミングの対策はしていて、イタリアのATMで引き落としできる日本の銀行口座に日本の他口座から毎月1〜2度振込をし、その都度お金を下ろすということをしていました。デビットカードとしても使えたので、スーパーでの買い物用に少し残高を残しておいた分を盗られたので被害は最小で、後日保証でお金も無事返ってきました。

日本の銀行の方がキャッシュカードの利用履歴を見て色々教えてくれたのですが、スキミングの被害に遭ったATMの1回目でキャッシュカードのデータを抜かれ、2回目で暗証番号を知られた可能性があると言っていました。

そして、データをアメリカに飛ばして、ダミーのカードを作成し暗証番号を打ち込みボストンで引き落としされたというのが考えられると。利用履歴では犯人は最初に1,000ドル、700ドル、500ドルと引き落とししたけれど残高がなかったので出来ず、4回目の100ドルは引き落としができたとのことでした。

カードは再発行となり、日本の住所に送られ、日本にいる家族にイタリアへ転送してもらいました。

イタリアでATMを利用する場合は、路上に面した外壁にATMを設置している銀行ではなく、キャッシュカードを自動ドアに通して店舗内のATMを利用する銀行やショッピングモール内のATMを使うのが良いと思います。

海外旅行保険

海外旅行で心配なのが、盗難、事故、病気です。イタリア国内の軽犯罪の発生件数は高い水準です。盗難の被害にあった場合は嫌な思いはしますが、保険に入っていることで金銭的な補償があり少しだけ気分が救われます。

また、自分自身が気をつけていても不慮の事故に遭ってしまったり、滞在中にイタリアの病院に行かなくてはいけない病気や怪我をしてしまう可能性も0ではありません。

海外旅行保険を未加入で旅行をすると必ず後悔します。海外旅行保険の費用は節約するものではなく、安心して旅行をするのに必要なものですので、必ず加入をしましょう。

海外旅行保険付帯のクレジットカードを使っている方も多いと思いますが、必ず補償内容と条件を確認して下さい。内容によっては保険対象外になってしまうことがありますので、出発する1週間前までには確認をしておきましょう。

最後に

15のことを読んで不安になってしまった人もいるかもしれませんが、楽しいイタリア旅行をする為に頭の片隅に是非入れておいて下さい。

上記に書いたことは決して大袈裟なことではありません。知っておくことで、イタリア旅行で嫌な思いをする確率を下げることができるはずです。

イタリアは、魅力的なものがたくさんある素敵な国です。私は、3度旅行でイタリアを訪れた数年後、ミラノにデザイン留学をしました。

それは、イタリアという国が魅力的でこの国で専門的なことを学んでみたいと強く思ったからです。そんな1度訪れたら魅了されること間違いなしのあなたのイタリア滞在が素敵なものになりますように。

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この記事を書いた人

イタリアに3度旅行で訪れ、その後ミラノでメンズ服のデザイン留学をした東京生まれ千葉県育ちの日本男児。実際に住んでみてわかったこと、旅行だから感じることをベースに記事を書いています。イタリアに旅行をしたい日本人、日本を旅行したいイタリア人がもっともっと増えてほしいなぁと思っています。

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