映画『ちはやふる ―上の句―／―下の句―』で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、注目を浴びた新田真剣佑さん。役者としての経験を通して感じた独自の世界観とは？
誰かと似ていると思っていても、必ずどこかが違うから面白いですよね
冷静沈着な親友のユウとは違い、負けん気が強い活発なハルの声を務めた真剣佑さん。コトナの命を守ろうとする彼の魅力は？「ハルはすごく真っ直ぐで優しくて、正義感が強い奴。自分を犠牲にしてでも、大切にしている人や物を守れるかっこいい男なんです。実際に僕が同じような決断を迫られても、選べないというか、そんな立場になりたくない……（笑）。でも、作品の中で一番感情がアップダウンする役なので、そこはブレないようにできたらいいなと必死にやりましたね」
Ｑ. 親友と愛する人、どちらかの命を選ばなければならないとしたらどうする？
そんな決断、したくない……（笑）
「声しか使えないって本当に難しくて、（宮野）真守さんの声とかを聞いて声優さんのすごさを改めて実感したんですけれど、今回は（山﨑）賢人と（永野）芽郁ちゃんが一緒だったので安心しました。２人の声はイメージがしやすかったし、セリフのキャッチボールも気持ちよかった。賢人のようなイケメンが隣にいるからずっと癒やされましたし、楽しかったです」
Ｑ. もし別の世界「二ノ国」があるとしたら、どんな世界だと思う？
魔法を使える世界。多分、そこにいる自分も今の僕と同じような仕事をしているんじゃないかな。
命が繋がった“もう一人の自分”がいる世界、「二ノ国」。実際にあるとしたら、どんな自分だと思う？「多分、今と同じ仕事をしているんじゃないかな。17歳のとき日本に行くことを決めて今この仕事をさせていただいているんですけど、こういう決断って迷うことがなくて。直感がすごく当たるんですよ。だからきっと、二ノ国でも僕と同じようなことをしている気がします」
Ｑ. 真剣佑さん自身と似ているな、と思う人は？
考え方ですが、俳優の山田孝之さんとYouTuberのそらちぃ。
「現実に僕と考え方が似ている人がいるとしたら、俳優の山田孝之さんかな。……理由は内緒で（笑）。あとは、YouTuberのそらちぃ。彼とはよくご飯を一緒に食べに行くんですけれど、会話をしていて何か似ているなって思う。でも、やっぱりみんな違うところがあるから面白いですよね。役者の先輩方とか色々なジャンルで尊敬する方たちがたくさんいるので、日々違うインスピレーションを受けるんです。もっと芝居を勉強して、僕も後輩ができたときに目標とされるような存在を目指したいな」
Ｑ. 最近無我夢中になったことは？
芝居。あとは、歯を磨くこと。
PROFILE◇新田真剣佑
1996年11月16日生まれ、アメリカ合衆国出身。2013年に俳優デビュー。2020年に映画『カイジファイナルゲーム』の公開が控えている。
映画『二ノ国』8月23日（金）全国ロードショー
ユウ（山﨑賢人）とハル（新田真剣佑）は、ある事件をきっかけに魔法の世界「二ノ国」へと迷い込む。大切な人を守るため２人が下した決断とは？
©2019 映画「二ノ国」製作委員会
撮影／岡部太郎（SIGNO） ヘアメイク／カスヤユウスケ（アディクトケース） スタイリング／櫻井賢之（casico） 取材・文／高橋夏実
Edited by 遠藤 友子
公開日：2019.08.23
