田中裕子が映画『天城越え』で魅せた「美し過ぎる」登場シーン

1979年のNHKテレビ小説「マー姉ちゃん」でデビュー後、1983年の連続テレビ小説「おしん」のおしん役で一躍有名になり、以降さまざまな作品で存在感を示し続けている大女優・田中裕子。活動40年を超えた現在も役者道をまい進しており、2010年には紫綬褒章を受章するなど日本を代表する女優の一人だ。

魅惑的な美しさの田中裕子
魅惑的な美しさの田中裕子

そんな田中の演技力もさることながら、蠱惑的な美しさが際立った存在感が存分に生かされた作品が映画「天城越え」(1983年)だろう。同作で田中は、第7回日本アカデミー賞主演女優賞、第7回モントリオール世界映画祭主演女優賞、第26回ブルーリボン賞主演女優賞、第38回毎日映画コンクール主演女優賞、第29回アジア太平洋映画祭主演女優賞といった数々の賞を受賞している。

同作は、松本清張の短編小説を映画化したもので、14歳の少年の性の目覚めと大人に成長する時に付随する哀愁をテーマに、一途な心が歪んだ瞬間にこぼれた激情が引き金となった殺人事件を描いたもの。

静岡で印刷業を営む小野寺(平幹二朗)は、ある客が印刷の依頼で持ち込んだ、30年前に起きたある事件調書を目にして衝撃を受け、当時の記憶を蘇らせる。そのころ、14歳の少年だった小野寺(伊藤洋一)は、寡婦であった母(吉行和子)が叔父(小倉一郎)と情交を結ぶ現場を目撃して家出を決意し、ひとり天城越えの旅に出る。しかし次第に辺りは暗くなり、心細くなったところでハナ(田中裕子)という美しい売春婦に出会う。ハナと旅路を共にすることになった彼は、彼女の優しさに触れて救われたような思いを感じる、というストーリー。

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放送情報

天城越え
放送日時:2022年11月8日(火)18:15~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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