【イケ男図鑑】2.5次元人気俳優・中村優一「漫才、始めました」

丸腰で行くしかなかった...経験ゼロからのいきなり漫才

演出・脚本家のなるせゆうせいが、日本史の面白さを漫才形式で伝えた舞台「ヒストリーズ・ジャパン」がバラエティ番組となって登場。10月よりホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマで放送を開始する。今回、"とんち"で有名な一休さんと、初の戦国大名とも言われる北条早雲に扮し漫才を繰り広げた若手俳優の中村優一に、撮影時の苦労や番組の魅力を聞いた。

－まず初めにこの企画に参加すると聞いてどうでしたか？

「漫才がそもそも初めてで、しかも歴史漫才。正直歴史はそんなに詳しくないので、不安はありましたね。マネージャーさんに他の出演者について聞いたら、以前共演したことのある杉江大志くんと染谷俊之くんが出ると知って、「２人とやらせていただきたい！」というラブコールを送りました。漫才をやるってことだけでドキドキしていたので、知り合いの二人と共演できたのはすごく助かりました」

－足利義満役の杉江大志さん、今川義元役の染谷俊之さんとの漫才の相性はどうでしたか？

「大志は柔軟に拾ってくれるし、染さんの場合は......完全に身を預けてましたね。(総合演出の)なるせさんに『けっこう相性がいいね』と言われたのはうれしかったです。自分のダメな部分も知ってくれている２人には、自身をさらけ出せるのでやりやすかった。特に身を預けられる染さんからは、しばらく離れられそうにないです(笑)」

－漫才を実際にやってみてどうでしたか？

「必死過ぎて、細かいことはほとんど覚えてないですね(苦笑)。ツッコミやボケの引き出しもなく、丸腰で行くしかなかったので...。収録の現場は合成のグリーンバックでマイクが立っているだけ。スタッフさんは収録中に声を出せないので、『はい、回りましたー』ってすごいテンションの低いところから始まって...。『俺たちここからアゲげていくのかぁ～(汗)』って (笑)。改めて生放送で漫才をしている芸人さんは凄い と感じましたね。ただ、すごい楽しみながら出来ました。撮影は５分以上の長回しで最初から最後まで一気にやったので、ちょこちょこ素のリアクションも出ちゃっているし、映像はリアルに舞台を見ているような感じで楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」

－好きな漫才コンビはいますか？

「笑い飯さんは一回共演させていただいたこともあって好きですね。テンポというか、２人がボケとツッコミを両方やる感じは、北条早雲役をやるにあたって参考にさせてもらいました。あと、今回の収録を終えてからは、テレビを見ててもうまい掛け合いに目がいくようになりましたね。特に目を引かれたのは爆笑問題さん。太田(光)さんの生々しい発言をちゃんと回収できる田中(裕二)さんはすごいです」

－今回登場する他の漫才コンビにライバル意識はありましたか？

「ライバル意識とかはないですけど、芸人さんやベテラン役者さんもメンバーに入っていたので、組み合わせが面白いなと思いました。僕にしても、大志とやっている時と染さんとやっている時は違う雰囲気なので、それぞれの色が出ていると思います」

－そもそも今回演じた一休さんと北条早雲が歴史上何をした人物か知っていましたか？

「全然知らないです(笑)。学生時代、日本史の成績は悪くなかったと思うんですけど、何も覚えていないですからね。そもそも僕、『歴史上の人物で好きな人は？』って聞かれても、誰も出てこない、誰にも興味なかった人間なんですよ。だからこそですけど、この番組ではどんな歴史上の人物の役がきても一緒。誰が来ても、同じくイチから勉強させてもらってます(笑)」

－今回の番組は受験生や歴史の苦手な人にはいい勉強になりそうですね。

「僕自身、演じる中で自然に頭に入ってくるな～って思いました。(歴史上の人物の)人間関係がうまくいってなかった...とかそういった小ネタから、この人は何をやった人なのかがどんどん繋がっていく。面白いから、たくさん見られるし、目と耳で入ってきたことは自然に覚えるので、こういう勉強の仕方っていいなって。歴史が学べるのももちろんそうですし、登場人物も毎回違うし、学校では勉強しない事柄を知ることが出来るのが見どころかなって思います」

PROFILE/
なかむら・ゆういち●10月8日生まれ。神奈川県出身。'07年に出演した「仮面ライダー電王」(テレビ朝日系)桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス役などで人気を博し、ドラマ、映画で活躍。舞台「薄桜鬼ＳＳＬ～sweet school life～」('15年)、「BRAVE10」('17年)など、出演舞台も多数

撮影●奥西淳二　文●津金美雪　衣装提供● Roen ®

※この記事はヨムミル！ONLINEの転載になります。

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