原沢久喜、6年ぶりVならず 決勝は旗判定で1―2 今後は「ゆっくり考えたい」…柔道全日本

スポーツ報知
決勝で敗れ、3度目の優勝を逃した原沢久喜(カメラ・小林 泰斗)

◆柔道 全日本選手権(29日、日本武道館)

 体重無差別で争われ、男子100キロ超級で16年リオ五輪銀メダルの原沢久喜(長府工産)は2位だった。決勝で中野寛太(旭化成)に1―2の旗判定で敗れ、6年ぶり3度目の頂点に届かなかった。

 今大会は試合時間が4分から5分、決勝は8分に延びた。31歳の原沢は「8分も戦う体力は残ってなかった。残り2分ぐらいに懸けよう」と決め、23歳の中野を迎え撃った。プラン通りに前半を耐え、終盤に攻勢を強めると、終了間際にも内股を繰り出して会場を沸かせたが、判定で届かず。「もう少し、自分の攻めをまとめて展開していきたかった。中野選手にも何回かチャンスを与えてしまった部分があったので、そこは少しミスだった」と悔やんだ。

 2度目の五輪だった21年東京大会でメダルを逃し、パリ五輪代表争いには敗れた。10度目の全日本選手権を2位で終え、来年の出場権は獲得したが、31歳は今後については明言を避けた。「次に何を目標にするのかというと、ちょっと難しい。でも(来年の)全日本は出られるというのもある。ゆっくり整理して考えたい」と、熟考する姿勢を示した。

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