日本海L・富山に元日本ハムの島崎毅投手コーチが就任「一人でも多くプロ投手を輩出したい」

スポーツ報知
富山・永森社長と握手する島崎投手コーチ(右)

 日本海リーグの富山GRNサンダーバーズは28日、富山・高岡市内で、島崎毅投手コーチ(56)の就任会見を行った。現役時代は日本ハム、中日、広島でプレーし、2002年からは日本ハムで投手コーチ、スカウトなどを務めてきた。会見に臨んだ島崎コーチは「このサンダーバーズから、一人でも多くプロ投手を輩出したい。技術や力だけでなく、考え方でレベルアップできることを選手に伝えていきたい」と意気込みを語った。

 今季は日本ハムのファーム投手コーチを務め、5月には交流戦で富山と対戦した。「スピードのあるピッチャーが多いというのが印象」と振り返る。そして、今秋のドラフトでは富山から選手3人が指名された。「独立リーグのレベルは上がってきている。NPBは環境が恵まれ、満足する選手は非常に多いが、独立リーグの選手はハングリー精神があると思う。野球が好きで、上を目指す気持ちは一番大事なところです」と期待する。

 日本ハムでは、コーチとして貴重な経験を積んできた。新庄剛志監督とは選手、指導者として長年、接してきており「まわりを引っ張っていく力は、監督、選手として素晴らしかった。自分も選手とたくさんコミュニケーションを取っていきたい」と意欲を見せる。また、コーチ時代には、大谷翔平(29)にも接し「とにかく野球が好きな選手で、休みの日でも野球のことを考えていた。技術、体力を備えていたが、考え方一つで選手は変われると感じています」と振り返る。

 趣味はサイクリング、登山のほか、日曜大工も得意で、折れたバットで小物を作るという。「縦気味に折れたバットは、靴べらやペン立てにして、選手にプレゼントしたい」と笑顔。NPB入りに向け、手作りの“特別賞”で選手を後押しする。(中田 康博)

 ◆島崎 毅(しまざき・たけし)1967年3月3日、千葉県出身。東京学館高、国士舘大を卒業後、NTT北海道を経て、92年に日本ハムに加入。99年に中日、01年に広島に移籍し、その年に引退。02年から日本ハムの投手コーチ、スカウトなど。右投右打。

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