吉田正尚、本拠地最終戦2打数無安打で代打と交代 1年目のフェンウェイ・パークでは「良い思いも、悪い思いもした」

スポーツ報知
本拠地での今季公式戦を終えたレッドソックス・吉田正尚外野手(ロイター)

◆米大リーグ レッドソックス0ー5レイズ(27日・ボストン=フェンウェイ・パーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手(30)は27日(日本時間28日)、今季、本拠地最終戦となるレイズ戦に「6番・DH」で先発出場。2打数無安打で迎えた0―5で迎えた7回に代打を出されて交代した。連続試合安打は「6」でストップ。打率は2割8分7厘となった。本拠地全81試合が終了し、吉田のメジャー1年目の本拠地成績は、61試合で255打数78安打6本塁打36打点42得点で、打率は3割6厘。すでに、プレーオフ進出が消滅しているレッドソックスは、28日(同29日)から敵地でのオリオールズ4連戦で公式戦全日程を終了する。

 本拠地81試合目。第1打席は3球三振。第2打席は2球で一ゴロに倒れた吉田は、第3打席に代打を送られて交代し、メジャー1年目のフェンウェイ・パークでの戦いが終わった。すでにプレーオフへの道が絶たれた中、3万4559人が集まった地元ファンに快音を届けることはできなかった吉田は「開幕戦で初ヒットも出て、いいスタートを切ったが、良い思いも悪い思いもした。チームに貢献できない試合も多かった。そういうのは、チームの順位に比例したとも思う」と話した。

 WBCの大活躍で期待が高まる中、3月30日の開幕戦でマルチ安打の鮮烈デビューを飾り、ボストニアンの心をわしづかみにした。地元4戦目にはメジャー1号を放ち、背番号「7」が入ったビニール製ダンベルが、チームの本塁打セレブレーションに採用されるなど人気を博し、夏場は首位打者争いにも加わったが、終盤失速。様々な思いが交差した。

 今季のボストンは異常に雨が多く、試合開始遅れが8試合、中断が7試合。4試合が順延となり、1試合が雨天コールド。厳しい気象条件の中、左翼グリーンモンスターの前を守り、日本人初の野手として、全米屈指の野球ファンが集う聖地を本拠とした。

 ホーム81試合でチームは39勝42敗。夏場以降、プレーオフ争いから脱落したが、それでも前年比1・7%増となる年間267万2130人の観客を動員した。

 「すべての面でレベルアップして(戻って)来たい。負けている中でもお客さんがたくさん入って応援してくれた。少しでもいい姿をみせたいと思う」と、更なる飛躍を誓った。次回、フェンウェイ・パークに野球音が戻るのは、吉田にとってメジャー2年目となる来年のホーム開幕戦4月9日(同10日)のオリオールズ戦となる。

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