【Mリーグ】ビースト・菅原千瑛がデビュー戦でトップの快挙「うれしさで喉がガサガサ」新人一番乗りに笑顔満開

スポーツ報知
デビュー戦勝利の菅原千瑛はビーストポーズを披露(C)ABEMA

 麻雀・Mリーグの第4節が22日に行われ、第2試合に出場した菅原千瑛がデビュー戦で初トップを飾った。今期から参入の「ビーストジャパネクスト」にチーム初勝利をもたらしただけでなく、新人Mリーガー7人のうちでもトップ一番乗りとなった。

 やはりこの人は持っている。6月にプロ雀士175人が参加した公開オーディションを勝ち抜いて夢のMリーガーになったシンデレラガールが、いきなり大爆発した。

 東1局、菅原は9巡目に先制リーチ。松ヶ瀬隆弥(風林火山)、黒沢咲(雷電)の追いかけリーチをかわして「リーチ・ツモ・ドラ2」の満貫でMリーグ初あがりを決めた。続く東2局も鳴き仕掛けからの「タンヤオ・赤1・ドラ3」をツモり連続満貫。東3局でも「リーチ・ツモ・ドラ1」の1000・2000を仕上げ、3局連続ツモあがりの鮮烈デビューを飾った。

 南場にも役満・四暗刻を狙うなど攻めまくった菅原だったが、オーラスにまさかの展開が待っていた。鈴木優(パイレーツ)があがれば大逆転の「メンホン七対子ドラ2」のテンパイ(待ちは「白」)をヤミテンで完成させた。それでも菅原は攻めた。なんとカン「四萬」待ちでリーチ。先に出るのは「白」か、それとも「四萬」か。手に汗握るツモり合い。しかし、ここは伏兵・黒沢のあがりで横移動。思わぬ形で菅原のトップは守られた。

 勝利者インタビューでは「うれしいです。うれしさのあまり、喉がガサガサです」と話しながらも終始ニコニコ。「緊張はしたんですけど、しっかり打つぞという気持ちがまさった。手が入ってくれて、恵まれました」オーラストップ目での攻撃的なリーチは「三萬がたくさん見えていたので、四萬が残りそうだなと。『ビーストはどうするかな』って考えて、可能性が残っているならリーチしようと」と思考を明かした。鈴木優が逆転手をテンパっていたことを聞かされると「はあ~っ…」と両手で顔を覆い、胸をなで下ろした。

 この日の第1試合で4着に沈んだチームメイト・鈴木大介の借りを返す貴重な1勝。一時は最下位に沈んだチームを5位に浮上させた。「うれしいっ。チームの楽屋もしょんぼりしていたので、本当によかったです」

 ここまで新人選手は5戦0勝と苦戦する中、一発目で結果を出した。「これからも内容も結果もしっかり残して、ファンの皆さんに夢を与えられるように精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」と頭を下げた。両手で爪を立てる勝利の「ビーストポーズ」も飛び出し、生涯忘れられないデビュー戦を笑顔で締めくくった。

 試合結果は1着に菅原(+58・2)、2着に鈴木優(+7・9)、3着に黒沢(▲18・1)、4着に松ヶ瀬(▲48・0)。

【今期の新Mリーガーの成績】▼ビースト・猿川真寿3着、鈴木大介3着→4着、菅原千瑛1着(中田花奈は未登板)▼ドリブンズ・渡辺太3着(浅見真紀は未登板)▼フェニックス・醍醐大4着

 ◆菅原 千瑛(すがわら・ひろえ)1991年12月2日、埼玉県生まれ。31歳。2012年、日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格。21年、第2期桜蕾戦優勝。23年6月の「ドラフト会議指名オーディション」では役満の国士無双をあがるなどして優勝。同月のドラフト会議でビーストジャパネクストから2位指名を受けた。

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