【ソフトバンク】42歳・和田毅、今季最多タイ103球で7回3安打無失点 投げ合った22歳「宮城君のお陰」

スポーツ報知
6回1死一塁、森を左飛に打ち取り飛び出した一塁走者・中川圭も併殺。笑顔でナインをたたえる和田毅(カメラ・岩田 大補)

◆パ・リーグ ソフトバンク1―0オリックス(31日・福岡ペイペイドーム)

 充実の汗を拭った。7回2死。ソフトバンク・和田毅投手(42)は紅林から空振り三振を奪うと、小さくグラブをたたいた。今季最多タイの103球で7回3安打無失点。同最多の7奪三振。チーム単独トップの7勝目はつかなかったが、大ベテランが21年6月6日の阪神戦(甲子園)以来、2年ぶりに7回を投げ切った。「余力はありましたけど、100球超えてたので、さすがに8回はいかせてくれなかったです(笑い)」。最速146キロで首位オリックス打線を圧倒した。

 22歳の宮城と8月17日以来の投げ合い。息詰まる投手戦となった。「宮城君のお陰でいい投球ができたかなと。負けないように頑張りました」と、前回は6回2失点で投げ負けた20歳年下の左腕を意識。2回続けては負けられなかった。

 6回を終えた時点で球数は84。3週連続の中6日ということもあり、首脳陣は継投も考えていたが、「どうしてもいきたいということだった」と藤本監督。和田は「投げるのが今はすごく楽しい。若い子と投げ合うのも楽しいし、この年齢で投げられてるからこそ感じられる新しい発見もありますし」と笑った。

 チームは今季8度目のサヨナラ勝ち。0―0の9回2死二塁で2年ぶりの劇打を放った今宮は「和田さんのああいう姿を見て、どうも思わない人はまず、いない」とナインの思いを代弁した。勝率5割復帰で4位・楽天とのゲーム差を2に広げた。残り29試合。背番号21の存在は最後まで欠かせない。(中村 晃大)

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