伯桜鵬が史上最速の初土俵から4場所目で三賞受賞 敢闘賞と技能賞 10代での獲得は師匠の元白鵬らと並ぶ7人目でうち5人が横綱に

スポーツ報知
伯桜鵬

◆大相撲 ▽名古屋場所千秋楽(23日・ドルフィンズアリーナ)

 大相撲名古屋場所の三賞選考委員会が23日、名古屋市内で開かれ、新入幕の伯桜鵬(19)=宮城野=の敢闘賞、技能賞の受賞が決まった。初土俵から4場所目での受賞は、雅山(現二子山親方)、逸ノ城の5場所を抜き史上最速。10代での三賞獲得は2005年秋場所の稀勢の里(現二所ノ関親方)以来7人目となった。殊勲賞は錦木(伊勢ノ海)、敢闘賞は伯桜鵬以外には北勝富士(八角)が決定で、千秋楽に勝った場合の条件付きで、豊昇龍(立浪)、琴ノ若(佐渡ケ嶽)、湘南乃海(高田川)、豪ノ山(武隈)が受賞する。

 令和の怪物がまた伝説を作った。千秋楽までに11勝を挙げ、新入幕ながら優勝争いの先頭に立つ活躍で堂々と三賞を獲得した。「20世紀最後の怪物」と言われた雅山、「モンスター」と呼ばれた逸ノ城を上回る4場所目と記録を更新した。10代では貴花田(後の貴乃花)、白鵬(現宮城野親方)、稀勢の里(現二所ノ関親方)、若秩父、大鵬、北の湖に次いで7人目。伯桜鵬以外の6人のうち5人は、横綱まで昇進しており出世を約束されたようなデータもある。宮城野親方も04年夏場所で12勝を挙げて敢闘賞を受賞しており、「恐るべし19歳」と言われた師匠と道のりが重なった。

 千秋楽の土俵では関脇・豊昇龍(立浪)に勝ち、西前頭9枚目・北勝富士(八角)が敗れれば、史上最速の4場所優勝&1914年5月場所の両国以来109年ぶりの新入幕V。さらに92年初場所の貴花田以来31年ぶり2人目の10代での幕内優勝の偉業をかけて今場所最後の勝負に挑む。

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