キダ・タロー「内心を見せない男のよろいの下を2回見た」上岡龍太郎さんの素顔明かし追悼

スポーツ報知
ABCの人気番組「探偵!ナイトスクープ」で上岡さんと共演した作曲家でタレントのキダタロー

 2000年に芸能界を引退した元タレントの上岡龍太郎(かみおか・りゅうたろう=本名・小林龍太郎)さんが5月19日、大阪市内の病院で肺がんと間質性肺炎のため死去した。81歳だった。訃報を受け、上岡さんが初代局長を務めたABCの人気番組「探偵!ナイトスクープ」で上岡さんと共演した作曲家でタレントのキダ・タローが2日、追悼コメントを発表した。

 キダは89年に上岡さんが初代局長を務めた「ナイトスクープ」で、審査委員長として初登場。以降は顧問として定期的に出演し、現在は最高顧問を務めている。89年から上岡さんが芸能界を引退する2000年まで約11年共演。有名な“番組途中退場”については、家族ががんに侵された時に、呪術師たちに翻弄されて苦しんだ背景を聞いていたといい「彼は呪術的(オカルト)なことに、異様なぐらい憎悪を示しました。途中退場もオカルトの扱いが原因でした。私も現場に居合わせたんですが、彼のあまりの思いに何も出来ませんでした」と振り返った。

 上岡さんの人となりについては「常に『上岡龍太郎』という頑固で冷静なよろいをまとい、内心を見せない男」と語ったが、2回ポロリとよろいの下の素顔を見たというキダ。東京進出の初期、フジテレビで共演した時に「私が『上岡さん東京嫌いやったんちゃうのん?』と聞くと、ニタ~っと実に善い笑顔を見せました。よろいの下です」と話した。

 また、石原裕次郎さんの曲ばかり歌うコンサートがサンケイホールで行われた時は、小節(こぶし)が全くまわらない上岡さんに「リハーサルに押しかけて指導しました。『上岡さん、せめてここだけは小節まわしてください』と彼に言うと、『はい!!』と素直に聞いてくれました。ただし小節は回りませんでした」と、キダにだけ見せた素顔を明かし、「ご冥福を心よりお祈りいたします」と故人を悼んだ。

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