ティナ・ターナーさん死去 83歳 米ロックンロールの女王「愛の魔力」でグラミー受賞

スポーツ報知
83歳で死去したティナ・ターナーさん(ロイター)

 米ロックンロールの女王・ティナ・ターナーさんが死去したことが25日、分かった。享年83。ターナーさんの代理人が認めた。スイスのチューリッヒ近郊の自宅で現地時間24日、亡くなった。

 米メディア報道によると、ターナーさんは近年、脳卒中、腸がん、心臓病のほか、2018年には高血圧性腎不全により透析が必要となったが、夫で音楽プロデューサーのアーウィン・バッハさんがドナーとなり腎移植を受けるなど深刻な健康問題と闘ってきた。

 ターナーさんは1939 年11 月26 日、米国テネシー州ブラウンズビル生まれ。57年にミュージシャンとしてのキャリアをスタートし、最初の夫でもあったアイク・ターナーとのデュオで活躍した。76年に解散。ソロとして84年発表のアルバム「プライベート・ダンサー」に収録された「ホワッツ・ラブ・ゴット・トゥ・ドゥ・ウィズ・イット(愛の魔力)」はグラミー賞最優秀レコード賞を受賞し、彼女にとって最初で唯一のビルボード・ホット100で1位を獲得した。

 また世界中で 1 億枚以上のレコード売り上げを記録し、史上最も売れたアーティストの1人。殿堂賞、生涯功労賞を含む12のグラミー賞受賞も果たした。ローリングストーン誌の表紙を飾った最初の黒人アーティスト、そして最初の女性であった。ローリングストーン誌は彼女を史上最も偉大なアーティスト100人および史上最も偉大なシンガー100人にランク付けしている。

 私生活では62年にアイク・ターナー氏(2007年死去)と結婚。音楽パートナーでもあったが、その結婚生活は夫の家庭内暴力などでティナが自殺未遂まで起こすなど波乱万丈に富み、78年に離婚。13年に16歳下のバッハさんと約27年間の交際期間を経て結婚した。

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