笑福亭笑瓶さん急死に師匠・鶴瓶「上のもんにも下のもんにもかわいがられた。不思議」

スポーツ報知
劇場入りする笑福亭鶴瓶(左)。右は弟子の笑福亭鉄瓶(カメラ・筒井政也)

 急性大動脈解離のため22日に急死した笑福亭笑瓶さん(享年66)の師匠で落語家の笑福亭鶴瓶が25日、大阪市住吉区の寄席小屋「帝塚山無学」でトークショー「第275回 帝塚山・無学の会」の出演前に、報道陣に対応した。

 劇場入りの際に鶴瓶は取材に応じ、「最期、本人に会えたからね。意識はなかったけど、体はまだ温かかった。死んだことは分かってないと思うけど、僕が来たことは感じ取るものはあったと思う」と、しんみり。昨年12月10日に会ったのが元気だった姿では最後だったという。

 笑瓶さんが亡くなった22日には「師弟関係というよりも、信頼のおける親友のようでした」とコメントした。これについて「あいつには成長させてもらった。弟子は師匠を成長させる。僕がしっかりしないと、こいつ(笑瓶さん)もバカにされるし。ウチの師匠(6代目松鶴さん)も『(弟子に)取れ』と。上方落語は全国に広がらないもので、人気者をたくさん出したいと思っていたんでしょうね」。“全国区”は松鶴一門の願いでもあったようだ。

 その期待に応えるように笑瓶さんは明るいキャラクターで人気者に。「すぐに売れて、ビックリしました。太田プロで(片岡)鶴太郎さん、山田邦子さんが面倒を見てくれた。鶴さんにはお世話になったし、邦ちゃんもようやってくれた」と仲間に感謝。「あんなに人に好かれるなんて。(明石家)さんまにはかわいがってもらって、ダウンタウンにも。なんやろね、不思議。上のもんにも下のもんにもかわいがられる」と、その人徳ぶりを語った。

 笑瓶さんは過去にも同じ病気で倒れたことがあるだけに「健康には気を付けていたはずやけど…心臓が持たなかったんでしょうね」と残念そうに語った。

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