メッシのクロアチア戦3点目アシスト、完全に意図したプレー 親友アグエロが指摘

スポーツ報知
後半、個人技で右サイドを突破し、アルバレスのチーム3点目をアシストするメッシ(後方はグバルディオル=カメラ・宮崎 亮太)

 W杯カタール大会準決勝のクロアチア戦(13日)でアルゼンチン代表FWメッシの3点目アシストが”全盛期を彷彿させた”と話題を呼んだ。後半24分、ハーフ・ライン近辺でボールを受け取ると、そのままドリブルでクロアチア陣に切り込み、エンドラインから見事な押し返しクロスをアルバレスの足元に送り込んだ。このメッシの天才的プレーを親友の元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが解説して話題になっている。

 英大衆紙「ザ・サン」によると、アルゼンチン人ジャーナリストのファン・アランゴ氏がアグエロの解説をツィッターで紹介した。アランゴ氏はあの3点目のアシストにつながるドリブルをする直前に、メッシがアルバレスにちょっとした指示を出している動画も添付。このシーンを見て、アグエロはメッシ独走のきっかけとなったアルバレスが出したショートパスについて「あれはメッシの指示だ」と指摘したという。

 確かに動画を見ると、メッシがアルバレスに「自分とポジションを入れ替えろ」と指示しているのが分かる。この試合でメッシをクロアチア代表DFバルディオルが執拗にマークしていたが、アルバレスと位置を入れ替えたことで、この大会でも注目を浴びたクロアチア代表DFの厳しいマークがメッシから一瞬外れた。

 ところがこれがメッシのワナだった。アルバレスがバルディオルを背にして壁となり、左サイドを走ったメッシにショートパスを送った。

 ボールを受け取って矢のように抜け出したメッシは、マークを外されてパニックに陥ったバルディオルを翻弄(ほんろう)。華麗かつ力強いドリブルでクロアチア陣に奥深く切り込むと、アルバレスの足元へきっちりピンポイントでパスを送ってアシストを記録し、世界の喝采を浴びた。

 しかしアグエロはこのプレーもメッシが直前に「自分の頭の中で完全にイメージしたものだ」と指摘。親友だからこそ分かる、母国の天才プレイヤーの凄みを改めて語っている。

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