【巨人・今日は何の日】王貞治が国民栄誉賞の受賞第1号に…77年9月5日

スポーツ報知
77年9月6日付本紙

 巨人の歴史をひもとく「今日は何の日」。1977年9月5日は、王貞治が国民栄誉賞の受賞第1号となった日です。

「続く人の励みに」 2日前に達成した世界新記録756号本塁打の余韻も冷めやらぬ5日午前、王は首相官邸を訪れた。

 福田赳夫総理大臣から「おめでとう、王君」の言葉をかけられ、「総理、ありがとうございます。光栄です」と黒のスーツに白ネクタイの王が答えた。

 これまで総理大臣顕彰は存在したが、「学術および文化の振興に貢献したもの」という規定だった。プロスポーツ選手の表彰にふさわしくなかったため、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものに、その栄誉を讃(たた)える」と8月30日に規定された国民栄誉賞。王のための賞であった。

 「長い間、一生懸命やってきたことが、こういう形で認められたことは男として、人間としてうれしい。これに続く人の励みになるでしょう」と王は感慨深げ。

 その後、2018年7月の羽生結弦まで26人と1団体が同賞を受賞している。

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