森喜朗元首相「選挙が危ないから人気ある総裁選んで…大変な間違い」一部議員に苦言

スポーツ報知
森田氏の番組収録に参加した森喜朗元首相(左)(提供写真)

 森喜朗元首相(84)が18日、都内で前千葉県知事の森田健作氏(71)のラジオ番組の収録に参加し、自民党総裁選を巡る一部議員の動向に苦言を呈した。

 森氏は党内の一部に「看板を人気のある者にしたい。選挙が危ないから、人気のある総裁を選んで、その下で選挙をやる」との考えがあるとし、「大変な間違いを言っている。選挙は自分を理解してもらうものだ」と強調した。

 森氏は党内最大派閥の細田派に強い影響力を持ち、安倍晋三前首相と同様、高市氏を支持しているとされる。世論調査によって国政が左右される現状に「(一部の)若い諸君は自分が何をやるかではなく、人が何をするかに委ねている。それがどうも私は気に入らない」と首をかしげた。森田氏も「選挙は看板ではなく自分で戦う。その通りだ」と同調した。

 森氏は東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長を務め、千葉県知事だった森田氏に会場の提供などの協力を要請。国会議員時代も含め30年近い親交がある。森田氏が「大会の総括をしてほしい」と出演を依頼したところ「健ちゃんが言うなら」と受け入れてくれたという。

 今回の収録は、ニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」(10月3日、10日午後5時30分)、NACK5「青春もぎたて朝一番!」(同3、10、17日午前5時30分)で放送される。

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