三遊亭王楽、息子2人の満点落語デビューに安堵 父・好楽と親子3世代競演「芸歴20周年独演会」

スポーツ報知
三遊亭王楽(右)の親子3世代が芸歴20周年独演会を行い、(左から)父の好楽がゲスト、王楽の次男・康至くん、長男・理史くんが初高座を勤めた

 三遊亭王楽(43)の「芸歴20周年記念独演会 7days」が7日東京・池袋の東京芸術劇場シアターウエストで開幕。父親の三遊亭好楽(74)がゲスト。王楽の長男・理史(さとし)くん(8)、次男・康至(こうじ)くん(5)が落語デビューを果たし、親子3代競演が実現した。

 この日が誕生日の理史くんは開口一番で「どんぐりころころ」の出囃子(でばやし)で登場すると、「平林」を元気いっぱいに演じた。好楽は「紙屑屋」を口演。仲入り後は康至くんが「桃太郎」の出囃子で現れ、小咄「草刈った」で笑わせ大きな拍手を受けた。

 王楽は二ツ目時代の2008年にNHK新人演芸大賞・落語部門大賞を受賞した「鼓ヶ滝」でご機嫌をうかがうと、トリで「藪入り」で締めた。

 終演後、理史くんは「緊張しました。(観客の笑いと拍手は)気持ちよかったです」と笑顔を見せたが、康至くんは「緊張は……、しませんでした」と堂々と宣言。孫の晴れ舞台に好楽は「たくましいですね。『声は大きく』だけアドバイスしたけど、頼もしい、一生懸命にやっていた」と評価。王楽も「正直ホッとしています。息子に(落語を)教えていて、自分の勉強になった」と意外な効果を口にした。

 13日まで全7公演。立川談春、笑福亭鶴瓶らをゲストに招き、ゲストの十八番(おはこ)に挑む実験的な試みだ。「(ゲストは)前座の時からかわいがってもらった7人と、(春風亭)一之輔は同期。恩返しは売れるしかない。ガチンコで臨みます」と決意表明。息子の落語デビューを見守り、「今日は別の緊張がした。明日からは自分に緊張すると思う」と話した。

 ◆三遊亭王楽 芸歴20周年記念独演会

 ※ゲストと王楽の演目

 ▼8日・午後6時30分 立川談春 包丁

 ▼9日・午後6時30分 笑福亭鶴瓶 らくだ

 ▼10日・午後6時30分 春風亭昇太 井戸の茶碗

 ▼11日・午後6時30分 立川志の輔 帯久

 ▼12日・午後1時30分 春風亭小朝 三枚起請

 ▼12日・午後6時 春風亭一之輔 ねずみ穴

 ▼13日・午後1時30分 桂文枝 読書の時間

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