【巨人】新人ウグイス嬢・小倉星羅さん「選手の思いも伝えたい」アナウンサーとして広島、ロッテ取材…42年ぶり募集

スポーツ報知
巨人の新ウグイス嬢として、初めてこの日の2軍の西武戦で場内アナウンスした小倉星羅さん

 新任ウグイス嬢を紹介する。昨年12月に球団が42年ぶりに募集し、794人の応募者の中から選ばれた高橋みずきさん、山本菜月さん、小倉星羅さんは、2月27日の2軍西武戦(G球場)で初鳴き。それぞれが美しい声色で試合を進行し、巨人軍の一員として第一歩を踏み出した。新たなスタートを切った3人の思いや今後への意気込みを聞いた。(聞き手・河原崎 功治)

 私は6回から最後までを担当させていただきました。アナウンスするまではそこまでだったんですが、席に座った瞬間、すごく緊張しました。実際にやってみて、野球を見ることがこれほど大変なことなんだと改めて実感しました。

 アナウンサーとして、これまで広島やロッテを取材してきました。現場を離れて1年たっていたんですけど、やっぱり野球に携わりたいなという思いがすごくあって今回応募したんです。勝つための一員になる、勝ちを一緒に喜べるってすごく面白そうだなって。ただ正直、1次選考も通ると思っていなかった。(合格に)驚きしかないです。

 ウグイス嬢は選手のプレーの中に入らないといけない。“間”とかは難しいですね。声が際立ってしまったら、それは違うものになってしまう。アナウンサーは無であるところから自分でスタートして伝えるんです。ウグイス嬢はあるものの中に入っていくことが重要ですが、そこが難しいなと。まずは自然と伝えられる、球場の中にいても違和感のないアナウンスがしたいと思っています。

 取材をしてきた身ではあるので、選手の思いを知った上で伝えたい。20歳の時に千葉テレビ(チバテレ)の高校野球ダイジェストのアシスタントに合格しました。弟も高校野球をやっていたので、野球している姿を伝えられればいいなと思ったんです。そこで、後ろに(いろんな人の)姿があるんだなって感じて。テレビに映らなかったり、表に映らない中にこんなにいろんな人の思いがあるんだなと。それを伝えたいと思いました。

 ウグイス嬢はしゃべるわけではないですが、声色や間に乗せて伝えたいです。選手の皆さんが大きな声援を受けられるようなアナウンスができるように、背中を押せるように頑張ります。(小倉 星羅)

 ◆小倉 星羅(おぐら・せいら)1986年3月2日、神奈川県生まれ。35歳。元千葉テレビ、広島テレビアナウンサー。野球を中心にスポーツ番組のキャスター、MC、リポーターなどを数多く経験。取材を通じて12年間、野球の魅力を発信してきた。現在は大学院でスポーツジャーナリズムを学んでいる。趣味は野球観戦、ゴルフ、ピラティス。英検2級、書道四段。

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