「麒麟がくる」延期、中断、越年…波乱の1年2か月完走!最終回の平均視聴率18・4%

スポーツ報知
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で明智光秀を演じる長谷川博己

 俳優・長谷川博己(43)が主人公の明智光秀を演じたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の7日の最終回の平均視聴率が18・4%を記録したことが8日、分かった。クライマックスの「本能寺の変」で注目を集めていたが、前週の13・9%から4・5ポイントの大幅アップ。初回(20年1月19日)の19・1%に次ぐ2位の数字をたたき出し、有終の美を飾った。

 全44回の平均世帯視聴率は14・4%(個人視聴率は8・5%)。大河史上初めて1ケタ台を記録した19年の「いだてん~東京オリムピック噺~」の8・2%から大きく上昇し、18年「西郷どん」(12・7%)を1・7ポイント上回る数字を残した。(視聴率はいずれも関東地区、数字はビデオリサーチ調べ)。

 放送前から波乱続きだった。撮影開始から約5か月後の19年11月にヒロイン・帰蝶役の沢尻エリカが薬物事件で降板し、撮影が遅れたため、初回放送が当初の予定から2週間後に。放送開始後は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で約3か月撮影が中断。放送も6月7日の第21回から約3か月の中断を余儀なくされ、通年作品では初めての越年放送となっていた。制作統括の落合将チーフ・プロデューサーは「さまざまなことがありましたが、今は全ての回を制作・放送することができて、キャスト、スタッフ全員、感無量の思いです。おかげさまでみなさんにご覧いただき、愛された番組になりました」とコメントした。

 23日には帰蝶役の川口春奈(25)が語りを務める4時間半の「『麒麟がくる』総集編」(後1時5分)を放送。14日からは吉沢亮(27)が“日本の資本主義の父”と言われる渋沢栄一を演じる60作目の「青天を衝け」がスタートする。

  ◆「麒麟がくる」のこれまで

 ▼19年6月3日 撮影開始

 ▼11月16日 沢尻エリカが合成麻薬所持の疑いで逮捕(翌年2月に有罪判決)

 ▼同21日 沢尻の降板と川口春奈の起用を発表

 ▼同26日 放送開始を1月5日から同19日へ変更と発表

 ▼20年1月19日 放送開始

 ▼4月1日 新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影休止

 ▼6月7日 21話をもって放送休止

 ▼同30日 撮影再開

 ▼8月30日 放送再開

 ▼21年1月10日 撮影終了

 ▼2月7日 放送終了

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