貴景勝、元大関・北天佑次女で元モデルの千葉有希奈さんと婚約…4歳上で角界精通

貴景勝
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貴景勝との婚約を発表した元大関・北天佑の次女・千葉有希奈さん
貴景勝との婚約を発表した元大関・北天佑の次女・千葉有希奈さん

 大相撲の大関・貴景勝(24)=千賀ノ浦=が30日、日本相撲協会を通じて、元大関・北天佑(故人)の次女で、元モデルの千葉有希奈さん(28)と婚約したことを発表した。貴景勝は7月場所で左膝負傷を抱えながらもカド番を脱出。31日には自身2度目の優勝を目指す秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付発表が控える。角界を知る最高の伴侶を得て、目標とする横綱昇進へと突き進む。

 貴景勝が、心強い生涯の伴侶を得た。日本相撲協会を通じて、書面で「この度、私、貴景勝は元大関北天佑関の次女である千葉有希奈さんと婚約致しましたことをご報告させていただきます」とコメント。豪快な取り口で“北海の白クマ”の異名を取り、端正な顔立ちでも人気だった昭和の名大関の次女と、驚きの婚約発表だった。

 横綱昇進を目指す24歳。角界を知る婚約者の存在は、大きな支えとなる。もともとモデルなどとして活動していた千葉さんとは今年2月、フジテレビ系「ジャンクスポーツ」で共演。交際期間などは明かされていないが、千葉さんはすでに仕事をやめ、大関のサポートに専念しているという。

 強くなるため、食事や睡眠などの私生活からストイックな貴景勝。千葉さんについて「勝負の世界にいる私にとって常に相撲に集中できるよう、いつも私のことを第一に考えてくれ、どんなときも変わらず明るく接してくれるその存在に何度も救われました」。苦しいときにそばで支えてくれた何よりも大切な存在。「この人と共に、ずっと人生を歩んでいきたい」と、身を固める決意をした。

 7月場所では自身2度目のカド番だったが、8勝を挙げて脱出。左膝負傷のため12日目から途中休場したが、今月25日には「もう治ってます。万全」と、秋場所に向けての不安を一蹴していた。2018年の初優勝以降、賜杯から遠ざかっている。「そろそろって言い方はおかしいけど、優勝したい。勝てば大関の責任を果たせる」と闘志は燃えさかっている。

 埼玉栄高相撲部の恩師・山田道紀監督は「まだこれから。上を目指して責任感を持って、頑張ってほしい」と、さらなる活躍に期待した。「これからも、感謝の気持ちを忘れず、よりいっそう相撲道にまい進する所存でございます」と貴景勝。二人三脚で、角界の頂点を目指していく。(大谷 翔太)

 ◆貴景勝 光信(たかけいしょう・みつのぶ)本名・佐藤貴信。1996年8月5日、兵庫・芦屋市生まれ。24歳。2014年秋場所で旧貴乃花部屋から初土俵。16年春場所後に新十両に昇進し、17年初場所で新入幕。千賀ノ浦部屋に移籍後、18年九州場所で初優勝を果たすと19年春場所後に大関昇進した。しこ名は前師匠が好きな戦国武将の上杉景勝が由来。175センチ、169キロ。得意は突き、押し。

 ◆北天佑 勝彦(ほくてんゆう・かつひこ)本名・千葉勝彦。1960年8月8日、北海道・室蘭市生まれ。15歳で三保ケ関部屋に入門し、76年春、初土俵。80年夏、新十両。同九州、新入幕。83年夏場所後に大関昇進。90年秋場所で引退し、年寄・二十山を襲名した。2006年6月23日に腎臓がんのため45歳で死去。幕内では在位60場所で通算513勝355敗44休。優勝2回。殊勲賞2回、敢闘賞4回、技能賞1回。得意は右四つ、下手投げ、寄り。現役時代は183センチ、139キロ。

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