内田篤人、幼なじみの妻は引退報告に「ああ、そう」気遣いに感謝…番記者が明かす夫婦の絆

スポーツ報知
23日、ラストマッチの引退セレモニーで子供たちと場内を歩いた内田

 元日本代表DF内田篤人(32)が24日、引退会見をオンラインで開いた。現役時代の14年半、取材を続けてきた内田知宏記者が、家族との秘話を明かした。

 内田は引退会見で妻への感謝を口にした。「僕の奥さんは、小学、中学の時にサッカーをしていたのを(遊具の)丸太の上から見てくれていた。もうサッカーをしている姿を見せることはできないけど、その小さい頃と同じ顔で見てくれていた」。15年5月に結婚。右膝の状態が改善しない時期と重なるが、適度な距離で幼少期と同じように静かに見守ってくれた。

 結婚よりかなり前に、内田が照れくさそうに言っていた。

 「この人と、結婚するんだろうなっていう人がいるんだよね」

 当時は交際すらしてなく、現実味もなかったが、「そんな気がする」と珍しく強く言っていた。それから数年後、中東の空港で交際を始めたと報告してくれた。

 「一度、ふられたけどね。告白したのもふられたのも人生で初めて」

 理想の結婚相手としてよく話していたのが、「今、自分が何を考えているか分かってくれる人。サッカーを知らない人」だった。まさに理想の伴侶。内田にとって安住の場所があったから、1年9か月も試合に出られなかった時期を乗り越えられたのだと感じる。

 夫人に引退を報告した際は「ああ、そう」と返ってきたという。「(引退することを)分かっていたのかなと。(夫人は)僕がどれだけ貯金があるか分かっていないと思うので、そこの心配もあったと思いますが(何も言わずに受け入れてくれた)」。自然に気遣いができるパートナーの存在が、内田を支えていた。(サッカー担当キャップ・内田 知宏)

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