柴田阿弥がSKE時代の苦悩を告白「一生、和を乱すって言われ続けるんだろうと…」

スポーツ報知
柴田阿弥

 元SKE48のメンバーでフリーアナウンサーの柴田阿弥(27)が10日、パーソナリティを務める文化放送「Society 5.0 香格里拉(シャングリラ)」で、自身の小学校時代のイジメられた経験を語ったほか、「SKE48の時は、私は一生、『阿弥ちゃんは和を乱す』って言われ続けて生きていくんだろうなって思っていました」と振り返った。

 この日のメールテーマは「イジメってなくなると思いますか」で、柴田は「私も小学校の時に、イジメといっても殴られたりはなかったんですが、気づかないうちに男の子に髪を切られるっていうことがありました。運もよかったので環境を変えて、地元でない中学に行ってから明るくなったんですが、小2から小6までほぼ友達もいなかったので、それがのちの人生に係わってきてるんじゃないかなと思います」とイジメに遭った子どもの頃のことを語った。

 さらに、SKE48時代に「和を乱す」を言われたことにも触れ、「SKE48の時は、私は一生、『阿弥ちゃんは和を乱す』って言われ続けて生きていくんだろうなって思っていました」と振り返った。柴田は2010年9月にSKE48の4期生オーディションに合格。13年の選抜総選挙で圏外から17位にジャンプアップし、14、15年はいずれも15位にランクインしたが、16年8月にSKEを卒業した。同9月から「セント・フォース」に所属し、フリーアナウンサーとしての活動を開始した。

 またゲスト出演した脳科学者・中野信子氏は、「イジメをなくそうといっている呼びかけている人は、自分はイジメを絶対しないと思っている。でもその人の中にも、『イジメをしている人は排除してもいい』と思っていたり、イジメを是としている人そのものは悪であると断じる気持ちがある時点でもうそれは『排除』なんです」と語った。

 またコロナ禍における“自粛警察”にも話が及び、中野氏が「今は、社会的なイジメも起きていますね。営業時間を短縮しているのに営業しているだけで店閉めろといわれたりとか。排除の感情はどうしても起きる。なぜなら人は自分の社会を守りたいから。そんな時には『この人も自分のソサエティを守りたいんだな』という気持ちで、攻撃してくる相手だけれど、その人の気持ちにもまずは寄り添うことができれば。難しいですけれどね」と語ると、柴田は「排除するのも人、人の立場に立って思いやることができるのも人。他者への想像力ですね」と答えた。また番組の後半では「排除という気持ちがすでにイジメだということ。わたしもニュース番組でおかしいということを言いますが、それが正義と思ってやってはいません。葛藤がありながらもおかしいと思うことは伝えなければと、変な矛盾があります」、「会社でパワハラ・セクハラなどに遭っている人は、耐える勇気があるなら声を上げる勇気を持ってもらえたらなと思います」などと語った。

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