【桜花賞 届け! エール】スマイルカナ血統構成4分の3同じエイシンヒカリのように「ヒカリ」放って

スポーツ報知
16年のイスパーン賞を勝ったエイシンヒカリ

◆第80回桜花賞・G1(4月12日・芝1600メートル、阪神競馬場)

 スマイルカナが生まれた北海道新ひだか町の木田牧場は1954年に開場し、現在の木田圭介代表(45)が3代目。祖父・秋雄さん、父・隆満さんから受け継ぎ、従業員は6人。15年香港カップ、16年仏・イスパーン賞と海外G1を2勝したエイシンヒカリが代表馬で、スマイルカナはその偉大な名馬と4分の3同じ血統構成だ。17年3月22日に生まれ、牧場にいた期間は約1年。「気性がきつい馬でしたね。よく立ち上がったりしていました」と振り返る。

 18年のセレクトセール(1歳)で5600万円(税抜き)で落札された。「セリに出すとき他の馬がだいたい370~80キロくらいあるのに、340キロくらいでしたね」と同代表。今でも他の馬よりも一回り小さい(前走時416キロ)が、きゃしゃな体で一生懸命走るのがトレードマークだ。

 木田代表は、エイシンヒカリも1歳秋まで世話をした。「ヒカリは牧場や厩舎ではおとなしいのに、ターフやパドックではスイッチが入る。スマイルカナはそれはないけど、血は争えないのか、気性的に先行になってしまうのは似ているかもしれない」と分析する。

 エイシンヒカリは、ハナを奪って押し切る形で国内でもエプソムC、毎日王冠と重賞を制した。スマイルカナも同様のスピード勝負で桜の女王を狙う。「他の馬も強いですからなかなか厳しいと思いますが、無事に走ってほしいですね」。“ヒカリ”を放つことを願っている。(恩田 諭)

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