N党電撃入党の丸山穂高氏、解散総選挙見据え“生き残り”の一手か

スポーツ報知
NHKから国民を守る党への入党を決めた丸山穂高衆院議員(右)と同党の立花孝志代表

 北方領土を戦争で取り返す是非などに言及し、日本維新の会を除名された丸山穂高衆院議員(35、大阪19区)が、21日に投開票された参院選で政党要件を満たした「NHKから国民を守る党(N国)」に入党することが決まり、29日、同党の立花孝志代表(51)と会見した。

 丸山氏のN国入党は、党所属の国会議員を増やしたい立花氏と、政治家としての「生き残り」を懸ける丸山氏の、両者の思惑が一致したことが大きいとみる関係者は多い。

 丸山氏は今後、衆院が解散されて総選挙を迎える際には、無所属で出馬する可能性が高かった。これまでは3期連続で小選挙区で勝利しているものの、一連の言動で票数を減らすことは確実。無所属では比例重複による復活もできず、落選の憂き目に遭うのでは、という声もある。

 ただ、参院選でのN国の結果を見ても、比例名簿で1位に登録されれば当選の可能性は大きく広がる。立花氏も会見で、近畿や東京ブロックでは議席を獲得できるのでは、との見方を示した。丸山氏は「(衆院選に)出るとなったらN国からの可能性が高いが、『比例1位の優遇は結構です』と話をしました」としたが、「この時点では」という前置き付き。額面通りには受け取りにくい。

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