【篠原信一の柔道一本】小川直也先輩ととってもステーキな関係

スポーツ報知
日本を代表する歴代柔道王の貴重なツーショットです!(篠原ドヤ顔談)

 世はジャカルタ・アジア大会で宴たけなわですが! ちょっと前に、母校の天理大をのぞいた時の話をしよーかと! 

 そう、あれは8月22日の夜のことでした。

 携帯電話の着信音「プルルルルルルル……」

 篠原「おや? だれ?」

 携帯に表示された名前は天理大学柔道部の穴井隆将監督。

 篠原の心の声「キケン! キケン! 飲みの誘い確率49%。おごらされる!」

 篠原の心の中に存在する天使の「ホワイト篠原」が耳元でささやく。

 ホワイト篠原「あかん! 出たら! 出るな~!」

 篠原「しもしも…」

 穴井「先生! 実は小川直也先輩が(息子で世界柔道100キロ超級代表の)雄勢を連れて来てます。(アテネ五輪金メダルの)鈴木桂治先輩も来てます」

 篠原の心の中に存在する悪魔の「ブラック篠原」が耳元でささやく。

 ブラック篠原「何で小川先輩が来てるねん!?」

 篠原「合宿?」

 穴井「個別分散合宿です。明日8時から稽古ですから来て下さいね!」

 ブラック篠原「何で俺が行かなアカンねん!」

 篠原「うっ………ん」

 翌朝。わが母校、天理大学柔道部のドアをトントントン、ガラリ。そろりそろりと、見渡すと…。稽古を見に、本当に小川直也先輩がおられるではありませんか!?

 篠原「小川先輩、おはようございます! 来られてるのでしたら連絡して下さいよ!」

 篠原「雄勢は(宮崎で行われた全日本の)延岡の合宿は来てなかったでしょ。どうですか、調子は?」

 小川先輩「ひざもよくなってまぁまぁかな」

 篠原「雄勢の稽古、見させてもらいますよ!」

 小川「いやいや篠原はずっと、話しかけるから。やめてくれよ(困り顔)」

 篠原「先輩! 僕は、邪魔しましぇ~ん」

 ブラック篠原「話しかけれないほどの稽古をしてんのかい…。お父さんと同じぐらいハッスルしてるのかなぁ(笑)」

 はい。雄勢選手の稽古を見る限り、ひざの調子は良さそうでした! んが、乱取りの1本目、2本目を見ていると…。エンジンの掛かりが遅いな! と。 小川先輩と話してて、思い出したのですが、やはり小川先輩もスロースターターでしたなぁ、と。

 ブラック篠原「わかってんのか~い! 1本目から飛ばせと言わんのか~い! ドリル、せんのか~い!(※編注=吉本新喜劇のドリルすんのかいせんのかいの要領)」

 小川先輩の話を聞くと、なんと、合宿10日目! 計画を立ててしっかりと稽古をしていました。体重が140キロぐらいあるにも関わらず、しっかり動けるし、また走るのも速いらしい! ちなみにお父さん(小川先輩)情報です(笑笑)。

 そういえば、小川先輩も走るの速かったなぁ。小川先輩が速いから、いつも「篠原は遅い」「サボってる」みたいに思われてたなぁ(汗)。また、この時期は暑くて食欲が無くなるけど、小川先輩は、サーロインステーキ500グラムとヒレステーキ500グラムをペロリとハッスルして食べてたな…。

 まぁ、ボクは繊細だったので、同じグラム数のステーキも食べれなくて斉藤仁先生の皿にコソッと肉を入れてたな(笑)。斉藤先生は凄かった~! 稽古もしていないのに、サラダ大盛りに、サーロインステーキ300グラムにヒレステーキ300グラムを普通に食べてましたから!

 こうやって見てみると! デブはデブでも走れるデブ! 動けるデブは強い! 誤解のないように言いますが、デブは愛情表現でございまして、デブは身体がデカイ、重量級で体重が100キロ以上かと!

 まぁ、ボクはヘラクレスみたいやったけどね(ドヤ顔) ちなみにカブトムシじゃないよ! 彫刻のあのヘラクレスやで! そのヘラクレスのムキムキの筋肉に脂肪を2センチ、乗せたぐらいでしたから(ドヤ顔)

 とにもかくにも! ボクより、2センチだけ偉大な柔道王の小川先輩のご子息の活躍を楽しみにしております!

 ◆篠原信一(しのはら・しんいち)1973年1月23日、神戸市出身。45歳。中学1年で柔道を始め、育英高、天理大を経て旭化成に入社。98~00年まで全日本選手権3連覇。99年世界選手権で2階級(100キロ超級、無差別級)制覇。2000年シドニー五輪100キロ超級銀メダル。03年に引退。08年に男子日本代表監督に就任し、12年ロンドン五輪で金メダル0の責任を取る形で辞任。

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