ガリガリガリクソン、舞台復帰で客に質問「ハイボール40杯飲んで車で来た人?」

スポーツ報知
前説で舞台復帰したガリガリガリクソン (カメラ・豊田 秀一)

 昨年5月に酒気帯び運転で逮捕され、無期限謹慎処分を受けていたお笑いタレント・ガリガリガリクソン(32)が26日、京都・東山区のよしもと祇園花月で舞台復帰した。

 舞台衣装の青い「Gマーク」入りのTシャツ姿で、本公演の前に注意事項などを説明する役割として登場すると、客席がざわめいた。「今日来た皆さんは大はずれです。私、飲酒運転しまして、1年間謹慎させていただいていまして、きょうが初めての舞台になります」と切り出した。「バスで来た人?」、「電車で来た人?」と、観客に来場手段を聞いた際には、「ハイボール40杯飲んで車に乗ってきた人? ハーイ! …そんなのは私くらいですね」などと自虐ネタを連発。「飲酒運転は絶対にしないで下さいね」と持ち前の炎上芸でまくし立てると拍手が起こった。

 出演後にはスーツに着替えて取材に応じた。「関係者の方に大変ご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分自身の起こした罪の重さ、責任を感じながら過ごしていました」と、汗をかきながら反省を口にした。「僕が舞台に立つことで不快に思う方もいらっしゃるとは思う。でも、事件のことをスルーしてサラッと復帰するのは違うと思った。お客さんも気を遣ってくれて、微妙な空気になるのは分かっていました」と、自虐ネタ連発の真意を明かした。

 謹慎期間中は自宅にこもりがちだったという。一部週刊誌の直撃を受けた際に、自身のツイッターの裏アカウントで悪態をついて記者を挑発する様子を暴露され、謹慎期間が延びたことにも「最初のうちは軽はずみな行動をしてしまった。犯した事の重大さを分かっていなかった」と振り返った。「ただ、僕としてはツイッターもプロレス的な感覚で、ネタとして投稿していた」と弁明した。

 事件後に運転免許を返納。「まだ1年ですし、今は免許を取ることは考えられない」と話した。酒は飲んでいることを明かしたが「一人で飲んでいると調整がきかないので、誰か監視してくれる方と一緒に、誘われたらたしなむ程度に」と自制していることを強調した。また、事件前日に酒席をともにしたグラビアアイドルの門楼まりりん(26)についても「あの時初めてお会いした。すごい状況に巻き込んでしまったので、謝りたい気持ちはあります」と話した。

 貯金が底をついて生活も困窮し、昨年9月から2か月間は、友人が経営するラーメン店でシューマイを包むアルバイトなども経験。そんな中でも、たむらけんじ(45)、メッセンジャー・あいはら(48)ら、先輩芸人からの叱咤激励が支えとなった。「家にも来て下さる先輩もいた。ピン芸人なので、一人でやってきたという傲慢さがあったけど、いろんな人に支えられていると感じた」と感謝した。

 今後の活動は未定だが、地道に芸人として復帰の道をたどる一方、飲食店経営などにも再び興味が広がっているという。「カレー店でレシピを教えてもらったり、ジビエ(食用の野生鳥獣)の師匠に弟子入りしたりしている。ネタだけだとなかなか分かってもらえないので、もっと人間的な魅力を高めていきたい」と話した。

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