7年ぶり剃髪・染谷将太、主演映画「空海―」中国5万スクリーン公開へ

スポーツ報知
「頭の形は自信あります」。毎朝、メイクが3人掛かりでそり続けた頭で撮影に臨んだ染谷将太

 俳優の染谷将太(25)が主演した日中合作映画「空海―KU―KAI―美しき王妃の謎」(来年2月24日公開、チェン・カイコー監督)の完成報告会見がこのほど中国・北京市内で行われ、染谷や阿部寛(53)、松坂慶子(65)らが出席した。

 完璧な発音を観客は歓声で称えた。「ダージャーハオ、ウォーシーラングゥチャンタイ(みなさんこんにちは、僕は染谷将太です)」。流ちょうな北京語を操った染谷は、司会者から抜き打ちテストを3問受けてもサクッと正解してみせた。「ひたすら勉強したのみです。人生で最も苦労しました」

 遣唐使・空海(染谷)と詩人・白楽天(ホアン・シュアン)が怪事件を追いながら、絶世の美女・楊貴妃(チャン・ロンロン)をめぐる謎に迫る空前の冒険絵巻。染谷は10年の映画「東京島」以来7年ぶりに頭髪をそり上げた。猛特訓で体得した中国語で全編を演じ切った主演俳優は「一生忘れられない。壮大な熱気のまま壮大に公開され、人々に壮大に伝わってくれたら」と願った。

 言葉どおりの壮大な作品だ。昨年7月から今年1月までの中国・襄陽(じょうよう)市ロケは6年かけて製作した東京ドーム8個分の巨大セットで撮影。製作費約150億円で中国国内約5万スクリーンで公開する。「あべつながり」の遣唐使・阿倍仲麻呂を演じた阿部は「5万スクリーンは想像つかない。スケールが違います」。楊貴妃に思いを寄せる役だが「ロンロンさんに上海ガニをごちそうしてもらって、本当に好きになりました」と頬を赤らめた。

 巨匠カイコー監督から「空海だけでなく、いろんな役をお願いしたい」と再起用のラブコールを受けた染谷は、さらなる海外進出について「チャレンジを見つけたら飛び込みたい。そのために全力でいることが大切だと思う」と力強く語った。既に8か国での公開が決まっており、世界的俳優への大いなる一歩となりそうだ。

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