西穂高岳(2日目)


日:2010年7月20日(月)
天候:晴天
コース
西穂山荘5:00・・丸山・・独標6:00-6:10・・・ピラミッドピーク6:40-6:50・・・西穂高岳7:30-7:50・・・ピラミッドピーク8:50-9:00・・・西穂独標9:20・・・丸山10:20・・・西穂山荘10:30(テント撤収)11:10・・・西穂高口12:25~~~しらかば平駅・・・鍋平駐車場---温泉入浴---高山===飛騨清見IC===姫路西IC 23:50

山歩きデータ:
歩行距離 6.2Km   登り累積標高差 655m   下り累積標高差 878m   歩行時間 約6時間40分

AM4:00に起床。テント内で朝食をとり、西穂山荘に宿泊した仲間と落ち合ってAM5:00に西穂高岳を目指し出発です。
朝日に照らされた加賀の白山が今日の晴天を約束してくれている様です。
イワベンケイ
稜線の岩肌にあちこち咲いていました。
独標2701mに到着、昨日は西穂山荘から1時間20分程度かかったが、今日はみんなの調子が良いのか1時間で到着です。
独標から西穂高岳への縦走路は急峻なアップダウンのある岩場歩きになります。写真の景色に少し尻込みをしてしまいます。
ちなみに独標から西穂高岳までは大小13のピークが有ります。
まずは独標から鞍部までの岩場を下る試練です。ここは西穂高岳へのルートが歩ける能力が有るのかテストを受けるような急峻な岩場を下らねばならない。 大小取り混ぜた急峻なピークを越え、岩場を上り詰めると端正な形をした「ピラミッドピーク2750m」に到着です。まずはここまで無事に縦走してくることができました。一安心です。
難関はまだまだ続いており、細い岩尾根を伝って行くルートが西穂高岳に延びています。とはいえ、この辺りまで来ると岩尾根ルート歩きにも余裕が出来て、緊張の中にも楽しさが大きくなってきています。 ハクサンイチゲ
ヨツバシオガマ 歩いてきた縦走路を振り返るとすごい景色が広がっています。
独標からは「のこぎりの歯」の上を歩いてきた様な感じです。
頂上直下のガレた岩場の登りです。けっして平らな所で「四つん這い」になっているわけでは有りません。高度感の有る岩場ですが「Vサイン」もでて余裕綽々です。 緊張感を味わえる岩場の登りですが、岩場登りが楽しくて大人の遊園地の様な感覚になります。
 ここまで来られるか不安も有りましたが西穂高岳山頂2902mに全員元気に到着しました。絶景です。
北方にはジャンダルム・奥穂高のピーク・前穂高岳・涸沢岳・槍ヶ岳・薬師岳・立山・剱岳
西方には笠ヶ岳・双六岳・野口五郎岳・そして遠く白山
東方には八ヶ岳連峰・南アルプス北部の甲斐駒ヶ岳・北沢峠を挟んで仙丈ヶ岳・富士山まで見えています。
南方に目を向けると焼岳・乗鞍岳・御岳・恵那山が見えます。
頂上でメンバーに山座同定し説明していると、若い女性から「おっちゃん白馬岳はどれですか?」と尋ねられ「白馬岳などの後立山連峰は槍や穂高の影に隠れて見えない」と答えましたが、「おっちゃん」と言われて・・・おっちゃんには間違い無いけど   おじいちゃんと言われなかっただけましか!
槍ヶ岳を盟主にした槍〜穂高 縦走路の山々 黒部五郎岳のカールも良く見えています。手前の山々は双六岳・三俣蓮華・鷲羽岳と思われますが山座同定出来ません。
目の前には奥穂高への縦走路。ここは日本で1.2を争うエキスパート向けの縦走路です。 見た目にも何処にルートが付けられているのかさえ解りません。
でも、ジャンダルムのピークに立ってはみたいものです。
昨日の独標から見た時には少し雲がかかり初めていましたが、雲一つ無いピーカンの笠ヶ岳。稜線にはこの時期にも雪渓が残っています。
※ピーカン:数十年前、たばこの銘柄ピースは真っ青なカンに入って売られていました。このカンの色から晴天の空を「ピーカン」と言いだされた様です。
焼岳・乗鞍岳・御岳がほぼ直列に並んでいます。いずれも火山なので麓には源泉掛け流しの温泉がたくさん有り、下山後の楽しみを与えてくれます。
帰路時に振り返った景色。良くこんなルートを歩けたものだ! 岩場歩き楽しんでいます。
楽しい岩場歩きがまだまだ続きます。なにせ独標までだけでも13のピークを越えて帰らねばなりません。
突き上げたピークも越えて行きます
ピラミッドピークまで戻ってきました。
この写真は一人でピラミットピークまで登りに来ていた若い女性に頼んで写してもらいました。
ピラミット゜ピークでお会いした若い女性と西穂山荘まで同行する事になり、一緒に下山しています。
このピークも越えていきます。 13のピークを越えて独標まで戻ってきましたが、もうしばらくガレた岩場が続くので油断は出来ません。
丸山2452m辺りまで戻ってきました。西穂山荘までもうわずかです。 西穂山荘に到着し、テントも撤収しました。
ピラミッドピークから同行した女性ともお別れです。この女性は西穂山荘横に設置されている某大学診療所のナースさんです。大学病院から派遣され交代でこの診療所につめているそうです。
私たちは新穂高ロープウェイの西穂高口駅を目指してさらに下ります。1時間強の下りですが、朝早くから西穂高岳往復で結構疲れており、この道のりが長く感じました。下山後は楽しみにしていた温泉に入浴後帰路につきましたが、3連休の最後の日となったので高速道路は停滞しており下山時間が予定より早かったにもかかわらず日付が変わる直前に姫路に到着しました。
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